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002号からお伝えしていたCET04 (セントラルイースト東京) が9月17日(金)いよいよ開催を迎える。会期は9月26日(日)までの10日間。
昨年、東京デザイナーズブロックの関連イベントとしてスタートしたTDB-CEは、今年二回目を迎えるにあたってCET04として独立。これは神田〜東神田〜馬喰町〜横山町〜東日本橋〜日本橋〜人形町〜八丁堀を結ぶエリアにおいて、街をギャラリー化し、都市計画、建築、アートとこれまでバラバラに語られてきたものを融合するものとしてのREDESIGN、その循環としてのRECYCLEをテーマとして掲げる、クリエイターの力による地域の活性化を提案した画期的なイベント。
かつての東京 (江戸) の中心地であり歴史を持つ場所セントラルイースト。その地で地域の活性化を願う地元の方々と創作の場を求めるデザイナーやアーティストの出会いによって、さらに新しい文化を芽生えさせていくこの活動は、経済性を主眼においたリノベーション計画ではなく、自由な表現活動からスタートする価値転換の実験でもある。クリエイターのみならず、地域の住民の方々、大学生を初めとするインターンスタッフの参加など、創造の場に実際に参加したさまざまな人々の参加によって出来上がるもの。
>CET04 (セントラルイースト東京2004)
期間 : 2004年9月17日(金)〜9月26日(日)の10日間
場所 : 神田エリア、馬喰町エリア、八丁堀エリアを中心とした、空き物件、空き地、店舗、学校、寺社、飲食店、地下道など
参加クリエイター(アーティスト・デザイナー・建築家、など) : 100名 (予定) 後援 : 東京都、千代田区、中央区 協力町会 : 東神田町会、東日本橋町会 事務局 : 〒101-0047東京都千代田区内神田3-5-1大蓄ビル2F(REN-BASE UK01内) TEL : 03-3253-6355 / FAX : 03-3253-6356 Eメール : cet@z-pro.info CET : http://www.tdb-ce.com
グラフィック・フリーマガジン『SAL magazine』がオーガナイズするAVパーティがCETに登場。Re-knowの地下会場をプロジェクション映像とサウンドで埋め尽くします。今回は実験的Webマガジンサイト『salmagazine.org』をフィーチャー、その執筆陣とSAL magazineスタッフを中心にDJ&映像で構成します。このサイトを御覧の方も、ぜひ肌でSAL magazineを体験して下さい。
>日時 : 9月24日 (金) 18:00〜 会場 : Re-know 住所 : 東京都中央区東日本橋3-3-17 料金 : ¥1,000 (1ドリンク)
出演 : 石浦克 (TGB design) / THE POTATO (井口弘史+柴垣英次) / 古屋蔵人 / ニッポニア・エレクトロニカ / 佃弘樹 (NAN) / 大月壮 / Pre Plant(相良幸宣+井指太一) / 永戸鉄也+掛川康典 / 大橋二郎 / 他
9月11日(土)、いよいよ大阪を皮切りに「SOUND×VISION 2004」が開催される。また、9月24日(金)より「SOUND×VISION 2004」オフィシャルパッケージが発売。展覧会に出品される作品とドキュメンタリーを収録したDVD、参加アーティストの新作及び、未発表曲を中心にまとめたCDで構成。最先端のビジュアルとサウンドを展覧会と合わせて楽しみたい。
>大阪会場 : グラフ メディア ジーエム (graf media gm)
入場無料 9月11日(土)〜10月3日(日) 会期中無休 OPEN : 12:00〜20:00 住所 : 大阪市北区中之島4-1-17 瑛長ビル1F TEL : 06-6459-2082 URL : http://www.graf-d3.com/gm/
スペイン、バルセロナを拠点に11年の実績をもち、毎年3日間にわたり昼と夜の2部構成で行われるヨーロッパ最大のアドヴァンスド・ミュージックとマルチメディア・アートのフェスティヴァル、sonar (ソナー)。そのsonarの衛星イベントであるsonarsound (ソナーサウンド) が恵比寿ガーデンプレイスの10周年におけるメイン・イベントとして今秋いよいよ本格上陸する。
アドヴァンスド・ミュージックとはテクノ、ハウス、ヒップホップ、ポスト・ロック、エクスペリメンタルなどエレクトロニック・ミュージックを中心に前進しつづけるサウンドで、それをキーワードに象徴される新しくかつ多種多様なアプローチに根ざしたアーティスト達によるパフォーマンスやレーベルのショウケース、そしてメディア・アート作品の展示を中心にバルセロナ現代文化センター(CCCB)において、昼の部“sonar by day”を構成。夜の部“sonar by night”では数万人収容可能な3つのスペースで、ゲストDJ / アーティストによるパフォーマンスが行われる。細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一の3人によるHuman Audio Spongeの日本初披露や、デトロイト・テクノのイノベイター、カール・グレイグとホアン・アトキンスによるDJセッション。そしてバスターキートンの名作にジェフ・ミルズがサウンドトラックを提供した『The Three Agea』の初上映、その他多数のソナーならではの注目プログラムが目白押し!
>sonarsound tokyo 2004 http://www.sonarsound.jp
日時 : 2004年10月9日 (土) ・10月10日 (日・祝前日) 開場 / 開演 22:00 開場 / 開演 17:00 会場 : 恵比寿 ザ・ガーデンホール & ザ・ガーデンルーム 他 http://www.gardenplace.co.jp/
出演 : Akufen / AOKI takamasa / atom™ / Benge / CARL CRAIG / Ceephax Acid Crew / Chicks on Speed / Fonica / Guitar (Digital Jockey) / HIFANA / Hiroshi Watana.be aka Tread Kaito Quadra / KARAFUTO (FUMIYA TANAK) / Juan Atkins / I'm Not A Gun (John Tejada + Takeshi Nishimoto) / Little Creatures / nujabes / O.LAMM / Opiate / qodibop / RADIQ aka Yoshihiro HANNO / Rei Harakami / Schneider TM / Shiro Takatani (dumb type) / SKETCH SHOW + RYUICHI SAKAMOTO = Human Audio Sponge -visual: RYOICHI KUROKAWA- / T.Raumschmiere / TOWA TEI / WORLD STANDARD 他。
Ticket : 前売り ¥8,000円(1日券) / ¥15,000(2日券)、当日 ¥9,000 一般発売開始 : 9月4日(土)
主催 : テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/ J-WAVE http://www.j-wave.co.jp/ 後援 : スペースシャワーTV http://www.spaceshowertv.com/ MUSIC ON! TV http://www.m-on.jp/ MTV http://www.mtvjapan.com/
企画制作 : Advanced Music / SST2004実行委員会 企画協力 : THIRD-EAR, daisyworld discs, PROGRESSIVE ForM, MUSIC AIRPORT, STANDARD WORKS 運営 : SUNRISE CORPORATION 招聘 : CREATIVEMAN PRODUCTIONS 会場協力 : 恵比寿ガーデンプレイス株式会社
締切りが9月20日と間近に迫ったのは、SHIFTの開催するデジタルフィルムフェスティバル「DOTMOV」の2004年度作品募集。
未知なる才能を持ったクリエイター発掘と、作品発表の機会の創出を目的に開かれたこのイベントはデジタル技術、機材を使用したアニメーション、デザイン、ミュージッククリップなどの映像作品を募集し、そのなかから約100点を選出、"SHIFT"のプロデュースするカフェ「SOSO」(札幌)にて上映するもの。今年は2004年11月1日(月)〜30日(火)の期間SOSOにて上映されるほか、選出されたすべての作品動画をWebでも公開予定。豪華ゲスト審査員は、去年に引き続き、ヨシソデオカ、デザイナーズリパブリック、モーションセオリーに加え、シュガー・キューブ、フォーム、大橋二郎 (SAL magazine) 。募集要項は以下。
URL : http://www.shift.jp.org/mov/
また期間中は、関連オーディオ&ビジュアルイベントも多数開催。作品応募者はもちろん残念ながら間に合わなかった方も、是非この機会にイベントに参加してみては? この時期、秋の札幌はお奨めです(オープニングの10月31日にはSAL magazineナイト開催予定、詳細は次号で)。
日本を代表するオンラインマガジン"SHIFT"の主催するカレンダー・コンペティションの締め切りが、残すところ1ヶ月をきった。詳細は前号のSALmagazine.org 004でお伝えしたとおり。SAL magazineもメディアスポンサーとして参加し、さらなるクリエイタ−たちの応募を呼びかけます。2003年版カレンダーコンペでは、1ヶ月という短い募集期間にもかかわらず、約150点にも及ぶ作品が世界中から寄せられ、翌年2004年版では昨年を大きく上回る500点を超える作品が世界中から集まった。年を重ねるごとにその評価と充実度を上げているこのコンペ。今回はさらに1ヶ月延長された募集期間の中で、どれだけのアーティスト作品が集まるのかにも期待が持たれるところ。
> SHIFT 2005 CALENDAR コンペティション
カレンダーを媒体に世界から広く作品を募集。12点、12組のクリエイターの作品を採用する。採用された作品はSHIFT2005年度版カレンダーとして使用され、世界中へディストリビュートされるだけではなく、今年(2005年度版)から、"PRINT'EM"の協賛により"PRINT'EM"ウェブサイトで1年間、展示、販売。さらに、2005年1月5日〜31日の1ヶ月間、SHIFTのプロデュースする札幌のギャラリーカフェ"SOSO"にて作品展示も行われる。
募集期間 : 2004年8月1日〜10月10日 募集要項詳細 : http://www.shift.jp.org/2005/ 作品発表 : 2004年11月1日("SHIFT96号"にて) カレンダー発売日 : 2004年11月下旬予定 作品展示及び販売 : 2005年1月5日〜1年間("PRINT'EM"サイトにて) 作品展覧会 : 2005年1月5日〜31日(札幌"SOSO"にて) 主催 : SHIFT URL : http://www.shift.jp.org/ 協賛:PRINT'EM URL : http://www.printem.org/
不良債権化や老朽化といった理由で顧みられなくなったビルを、リノベーションによって再生するという独自の活動を行い、これまでにない空間の使い方を提案しているのがイデーアールプロジェクト(株)。今度は少子化によって徐々に増えつつある「廃校」をリノベーションし、「ものづくり」をテーマにした新たな学校「世田谷ものづくり学校 (Ikejiri Institute of Design) 」を開校させる。
今年3月に統廃合によって廃校となった元・世田谷区立池尻中学校の校舎をイデーアールプロジェクトが区から五年間借り受ける形で、次世代モデルの廃校利用に取り組む。都内での民間による廃校利用は全国で初の試み。施設は、3Fと2Fがそれぞれ映画・映像関係・Webなどのメディアと建築・家具・プロダクトなどにに携わるクリエイターたちが集うワーキングスペース、1Fがギャラリーや試写室、工房、カフェなど一般来場者も利用可能なフロアとなる。1Fでは今後企画展やワークショップが随時開催される予定で、9月30日には世田谷区民向けの特別内覧会「IID 区民プレビュー」が開催される。気になる今後のイベント情報は公式HP (http://www.r-school.net/) からチェック。
> 2004年10月オープン Location : 東京都世田谷区池尻2-4-5 URL : http://www.r-school.net/ Info : contact@r-school.net
グラフィックデザインの専門ギャラリーとして毎回質の高い展示を見せるギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg) の9月は毎秋恒例の「Graphic Wave」。
第9回目の今回はプロダクト・パッケージ・空間をコミュニケーションのメディアとして捉え、独自の視点でデザインに取り組む工藤青石。グラフィックデザイン・ブランディング・印刷・知的所有管理など、ビジュアルコミュニケーションをトータルに創出しながら、GRAPHを牽引する北川一成。デザイン・広告・CM・プロダクト・建築など、ジャンルの壁を軽々と飛び越えて活動するデザイン界の風雲児 生意気 (デイヴィット・デュバル・スミスとマイケル・フランク) と際立つ個性の持ち主。“それぞれ”というテーマのもとに、新作、代表作で構成。今最も注目されているクリエイターの3組の、出会いによって生ずる、摩訶不思議な化学反応をトークショーでも楽しめそうだ。また、展覧会に併せて、それぞれの代表作を収録した『Graphic Wave9』も刊行予定。乞うご期待!
>開催時間 : 2004年9月3日(金)〜9月29日(水) 開催時間 : 11:00am−7:00pm(土曜は6:00pmまで)日曜・祝日休館
>ギャラリートーク
日時 : 2003年9月17日(金)6:30〜8:00pm 出演 : 工藤青石 / GRAPH(北川一成) / 生意気 (デイヴィット・デュバル・スミス+マイケル・フランク) 会場 : ギンザ・グラフィック・ギャラリー(先着70名:参加希望者は要事前申し込み) ギンザ・グラフィック・ギャラリー(担当 / 三好・北沢) Tel : 03−3571−5206
アンダーグラウンドの文化からお茶の間へダイレクトにニュースを発信する「新聞」"MASSAGE"の第2号が10月1日発売予定。
2号の特集は、パンクスがダンス ! モッシュ in da ハウス ! です。
現在、進行しつつあるハードコアパンクとダンスカルチャーの交流を描きつつ、HIPHOP文化のスピリチュアルお父さん、アフリカバンバータにも突撃取材。また、ゾンガミン、キッドコアラのインタビュー、そして今ゼッタイおさえておきたいアーティストなどによるの描きおろし作品なども掲載。
新聞 MASSAGE / 隔月 / バイリンガル / 定価 : ¥500
国内の大型レコードショップ、書店等で取扱い
More info : http://www.hellogas.com/massage/Δ
80年代初頭を小学校で過ごしたボクがディスコ・ムーヴメントの余波に触れた記憶といえば、人差し指を天高く突き上げ「フィーヴァー!フィーヴァー!」と訳も分からず叫んでいた事や、熱中時代の主題歌『僕の先生はフィーヴァー』や『ヤングマン(Y.M.C.A.)』等の歌謡曲への影響(『ドリフの早口言葉』もそうかな?)。そして東映の戦隊シリーズ『バトルフィーバーJ』に登場する5人のヒーローがダンスを取り入れたアクションで悪と闘う事に違和感を感じていた事。今思い浮かぶのはそんなレベルだけど、身の回りのデザインの随所にそれを感じる事ができただろう。他に覚えている事といえば小学2、3年生の頃の図工の授業で、ビー玉を転がして遊ぶ迷路を空き箱を使って作る課題が出された時に、迷路の中央に唯一きらびやかな外見の『ディスコ』と名付けた部屋を作った事だ。クラスメイトの女の子が持っていたメタリック・パープルのホッチキスの針がアクセントになった外観は、文字通りイカした『ハコ』だった。出来上がった作品を友達同士で交換して遊ぶのだが、思惑通り誰もがこのディスコに立ち寄ってフィーヴァーしたくなり、箱を巧みに動かしてビー玉をフロアへと誘導する。しかし、ここに思わぬ事態が待ち受けている。実はこの『ディスコ』に一度ビー玉が入ると絶対に出られない仕組みになっているのだ! 今考えても我ながらシュールな作品だと思う。当時のボクの思考を推測するとこんな感じだ。刑事モノや学園モノのドラマに登場するシンナーや覚醒剤によって退廃していく不良少年少女(ツッパリ/スケバン)のイメージと、必ず登場する不良のたまり場として描かれていたディスコのイメージを凝縮して『一歩足を踏み入れたら取り返しのつかない悪の道』といった表現をしたかったのだろう。それを教育的に正しいと判断したのか? この作品は珍しく先生に誉められた。ボクの記憶が正しければこの学期末の通知票において、図工の評価では5段階評価の『4』を獲得した。恥ずかしい話だが、ボクの平均的な図工/美術の評価は『3』、さらに一度『2』という成績を経験した事も手伝ってか、絵を描く事(正確にはそれを他人に見せる事)が嫌いだった。そんな自分がグラフィックデザイナーとして仕事をしている事が不思議だ。故にこの『ディスコ体験』がいかに重要だったかがお判りいただけるだろう。(どの課題も最高の出来だったんだけどなぁ...)
実際のディスコへの初潜入は高校1年生の時で、私立の女子校との10対10くらいのコンパの二次会の会場になったお店が最初で最後だ。とにかく人数が多かったので、その場の流れで仕方なく行くハメになった事を覚えている。その時期によく聞いていたアルバムは、夏休みにL.A.のタワレコで買ったRUN D.M.C.の『Tougher Than Leather』やPrinceの『Love Sexy』、Bob MarleyのLive盤とベスト盤『Legend』なんかも狂ったように聴いていた。そして同じ1年A組の鈴木君に借りたミックス・テープの影響でDancehall Reggaeにハマっていたので、残念ながらこの夜のDJによるHI-NRG攻撃に救われる事はなかった。しかし、このコンパで最もショッキングな出来事はこのDiscoでの一幕ではなく、一次会の居酒屋での出来事だ。ボクの隣の席で飲んでいた同じく高1の女子高生に「ねぇ、クルマ何乗ってるのぉ?」と聞かれ、当然のように父親の乗っている車種を答えた純朴な16歳の自分がそこには居た(泣)そんな時はBusinessの『Smash The Disco's』を爆音で鳴らして一暴れするに限る。
DiscoにおけるDJという存在を、Indeepは「Last night a DJ saved my life from a broken heart...」とドラマティックに描き、モリッシーは「It Say Nothing To Me About My Life ...」と皮肉った。後者はこの『Panic』という曲の後半部分で「Hang The DJ」と誰もが小躍りしたくなる軽快なリズムに乗せて軽く20回以上連呼している。さらに子供達のコーラスが加味される事によって不思議な世界が広がっている。モリッシーを先頭にしてマンチェスターをデモ行進するチビッ子達(ヘアスタイルはリーゼント、黒縁の老眼鏡をかけ、色褪せたデニムのヒップポケットに花束を差し、全員がThe SmithsのTシャツを着ている)を思い描いてしまう。ボクがこの曲のP.V.を担当していたなら、そんな様子をスパイク・リー監督によるPublic Enemyの『Fight The Power』のような映像に加え、アニメの世界から虫声の代表としてチップマンクスとスマーフの面々が『ロジャー・ラビット』のように共存したチャーミングな暴動を描くプランをプレゼンテーションしてみたい(当然モリッシーに吊されるだろうなぁ...)。現実にはマンチェスターのチビッ子は、後にハシエンダでマイク・ピッカリングのDJに救われる事になるんだろうけどね。実際の『Panic』のP.V.はデレク・ジャーマンが監督を務めている。この曲の歌詞を象徴する画としてレコードが燃やされているカットがあるが、それがSalsoul Recordsのものだという事が確認できる。澄んだ青空に浮かんだ大きな雲の合間に掛かる虹の橋...子供の頃に読んだ絵本のようなレーベル・デザインを見たときに、誰もが胸一杯に広がる不思議な懐かしさを覚える事だろう。もしSalsoulの代わりにPreludeやRams Horn、West End等のレコードが用いられたとしてとしても出し得なかった味があるように感じる。「Salsoulのレコードをチョイスしたのは意図した事なのですか?」と天国で監督にすれ違った時にでも聞いてみよう。
『Disco』という漠然としたイメージを、体験の有無に関わらず極一般的なレベルで多くの人が共有する事ができている事はとても興味深い事だと思う。例えばボクの母親や10代の子供達でさえ、TVや雑誌で繰り返し引用されるモチーフとして、ミラーボールや虹色の照明が回転するようなキラキラした空間や、ジョン・トラボルタ的なポーズを思い浮かべる事は難しくないだろう。なんとも形容し難い浮かれ気分の突き抜け具合、あるいは表面的な輝きを徹底して追求する美学、それらが『Club』から連想するものと異なる点は、時代背景や音の傾向、視覚的なディテールだけでは決定できないように感じる。そしてその違いを『Fever』と『Ecstasy』という高揚感のニュアンスの違いから紐解く事が出来るのかも知れない。Discoが発する(ハッスル)熱は、新旧サマー・オブ・ラヴの持つそれとは明らかに異なる印象をもっている。高揚の後に何を得たのか? 逆に、何かを得る事に意味があるのか? 更にその逆で、本当に「楽しければなんでもイイ」のか? ...などと考えるだけでもDiscoが含む虚無感はボクにとって価値のあるものだ。言うまでもなくスピリチュアルな世界を創り上げたDJや、歴史的に決定的な創造をしたパーティーも存在する。そしてDiscoという概念が過去の遺産ではない事も記しておかなければならないだろう。語彙の乏しいボクにはDiscoを簡潔に言語化する事は難しいが、ざっくりと捉えれば...70年代中頃から80年代中頃の.....まぁ、あのカンジです(イメージ出来たかな?)。サマー・オブ・ラヴのように精神性に直接訴えかけないムーヴメントだからこそ、多様な考えを受け入れる事ができたのかもしれない。第一印象は大味だが、実は日本の食生活における米のような存在なのかも...いや、それ言い過ぎだな。Discoは、Discoだ。
関係ないけど、OutkastのAndre 3000がThe Smithsのファンだというのは妙に納得できる話だ。
サイバーパンクの帝王にして、初の長編『ニューロマンサー』('84)で「電脳空間(サイバースペース)」というヴァーチャル世界概念を現出せしめ、その後の世界観に決定的な影響を与えたウィリアム・ギブスン。映画「MATRIX」を見て「攻殻機動隊」のパクリとの物言いを辞さぬなら、そもそもこの世界観の開闢者はギブスンであることにも言及すべきだが、ほんなら「世界の中心で愛を叫ぶ」のタイトルはハーラン・エリスン『世界の中心で愛を叫んだけもの』の"サンプリング"、だわよねぇ〜、なんつったひよこの知ったか争いはさておき、4年ぶりの新作長編ということで、今度は如何なる予言的世界観を提示してくれるのか。興奮した。これまでの長編6作は<電脳空間三部作>と<廃墟空間三部作>とに分かたれており、前者は80年代の著作、脳を電脳空間に直結した電脳カウボーイが跋扈する話、後者は90年代の著作でより近未来な200X年、大震災後のサンフランシスコや東京が舞台、描かれる"未来"への距離感は異なれ、6作総じて<サイバーパンクSF>であった。が、今作の舞台は2002年現在、遂に<サイバーパンク現実>小説になってしまった。時代がギブスンに追いついたのか? かように"現代"とは"未来"を描き得ない時代なのか? ──主人公のケイスは新製品や企業CI等の訴求力を瞬時に見抜く特殊能力の持ち主だが、その反面、極度の<トレードマーク・アレルギー>。グ○チ、プ○ダといった高級ブランドからミ○キーマウスといったキャラクターまで、直視するほどにパニック障害様の発作が惹起される(ニヤリ)。そのケイスがweb上、全世界的ブームを巻き起こしている断片映像群<フッテージ>の謎に迫る──というのが筋書き。直截なガジェットに満ちた"わかりやすい未来"は失われたかもしれないが、読書体験として個々の裡に励起されるヴィジョンは間違いなくこの世界の"先行き"を暗示している。登場人物の「われわれに未来がないのは、われわれの現在があまりにも流動的であるからだ」という言葉。そもそも人間は混沌とした自然に際してこれを分節化し、自身に解りやすいように意味づけを行うことによって世界を認識、文化/宗教/固有の世界観を築き上げてきた。つまりパターン認識(パターン・レコグニション)とその繰り返しによって立ち現れてくるヴィジョンこそが人間にとっての"世界"であり、"未来"はその延長線上に予見されるものである。ならば「世の中つまんねえ」などと平和ボケした戯れ言をカラオケのようになぞって書き綴り(公文式?)、それを"自己表現"と称するような"成熟"した"先進国"の"現代人"の場合、その世界が面白いかどうかはそいつのパターン認識能力に負う部分が大きいのであり、同じく"未来"についても、社会進化論に基づく産業革命以降の単線的未来観が崩壊した現在にあっては特に、如何に現在の事象に可能性を見出せるかという認識能力が問題になってくる。前々作『あいどる』の主人公レイニーの<結節点(ノーダル・ポイント)>抽出力によって予見され、高度資本主義社会下で企業のマーケティング戦略に従事する今作の主人公ケイスによって高らかに宣言されるその能力は、企業権力の策謀に巻き込まれ、新たなるヴィジョンに辿り着く筋書きともども、まさにレム・コールハースの言う<ショッピング><¥€$体制>を連想させて"予言的"でもある。この予言的構造の裡に物語の強度を現実へと帰結させる筆力、それこそがギブスンの作家力であり、SFかそうでないか、という既成概念を突破して新たなヴィジョンを提示する創作力+パターン認識能力だろう。ちなみに本作は9.11の同時多発テロに際して途中で大幅な書き直しが為された。ケイスの父親は9.11で行方不明となる。本書は9.11"以降"の世界を描き出すのに成功した稀有な例ともいえるだろう。戦争もテロもスポーツも芸能も実況放送乱れ飛ぶ資本主義+メディアの時代、人の操作を目論む思惑乱れ飛ぶ陰謀説の宇宙、天国/地獄、未来/過去、現実/空想、「誰でもわかる」How to系の二極対立が崩れ宙ぶらりんになった、まさに陰ボ界。マイケル・ムーア作品もそれへの批判もこれまたメディアなり。重要なのは自分で認識した物事を自分の頭で考えること。そうでなければ"新しいクリエイティブ"も"新しいカルチャー"も"新しいサブカル"も何も生まれてくるはずがない。もちろん、過ぎた陰謀観、ケイスの父の言葉のように<アポフェニア>(関連のない物事の間に繋がりや意味を見いだす知覚作用)には気を付けなければならないが、「FUCK BUSH」ステッカーを貼って悦に入るだけじゃ、"未来"はやってきませんぜ。
まいど ! ただいま9月11日(土)、昨今は台風やら浅間山の噴火やら日本列島も大荒れに荒れている模様ですね‥‥ただなんだかんだ日毎にだいぶ涼しくなってきているようでもあります。こんな時に必要なのは体力、大切なのは健康でございます。皆様、健康管理いき届いていますかぁ〜 ? 飯食ってますかぁ〜 ? Third-Ear高向氏はsonarsound tokyo 2004その他の激務がたたって先週は体調壊しておりました。そ〜そ〜sonarsound tokyo 2004はもう開催日まで1ヶ月を切ってしまいました ! 入稿関係も立込んでおりギブ・ミー睡眠時間‥‥(ヤバッ、やること山のようにあります、、、頑張らねば ! 井口君ゥ〜ン、も現場宜しくお願い致しますネ ! )
SonarSound Hall (@The Garden Hall) & SonarSound Lab (@The Garden Room) のタイムテーブルが先日やっと発表されました(ここまで辿り着くのに一苦労‥‥;苦笑)。<http://www.sonarsound.jp> 御参照下さい ! 因に、今回のsonarsound tokyo 2004は4つのエリアからなります。LIVE&DJプログラムの (上述) SonarSound Hall & SonarSound Labは共に10月9日(土)22 : 00〜06 : 00&10日(日)17 : 00〜23:30、これに加え、映像上映プログラムのSonarSound Cinema (@The Garden Cinema) が10月9日(土)24:00〜05:00 (だったかな ? ) と、空間構成 / マルチメディア・アート / サウンド・アートその他のコンテンツからなるSonarSound Extra (@恵比寿ガーデンプレイス内センター広場&シャトー広場)が10月9日(土)〜11日(月)の3日間に渡り行なわれ、Extraについては(日により異なりますが概ね)15:00〜20:00内でございます。「騙されたと思って」という言葉はありきたりですが(苦笑)まぁ「騙されたと思って」是非お越し下さいませ ! (笑) 来年以降も開催予定ですが(どう言えば良いのでしょう?)エレクトロニック・ミュージックやマルチメディア・アートをキーワードにした都市型の総合フェスティバル、といった趣(目標?) でしょうか、乞う御期待 !
ここで8月を振り返ってみよう。比較的良く地方に行った記憶があります。8月13日 (金)@札幌 (RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO=RSRF)、21日(土)@大阪(7月よりオープンした新しいクラブibizaでの「MOTIVATION」)、28日(土)@京都(そろそろ老舗かな ? ワールドでの「MOTIVATION))で共に軽井沢の社長の同行仕事でした。札幌は去年11月22日@SO SO Cafe(<http://www.shift.jp.org>主宰のカフェ) での青木 (孝允) 君と黒川 (良一) 君 (<http://www.daisyworld.co.jp>より新作『READ』絶賛発売中 ! チェックすべ〜き ! )をメインに行なったPROGRESSIVE FOrMイベント以来でした。とは言え、RSRF会場に着いたのは23:00頃 (THE HIGH-LOWSがメイン・ステージでやっており「メッチャ細ッ=痩せてる ! 」との感想)、幾つかある会場のひとつMOON CIRCUSでは既にボアダムスも終わっており残念‥‥ただアレですネ、深夜でしたが空気は綺麗だし広いし、良い感じだったと記憶しております。ただ札幌の印象は2回行ったラーメン屋。ヒロさん(エンライトメント)や宮師さん(タイクーングラフィックス)などもご一緒でしたが社長共々大のラーメン狂のようで、美味しい時間を過ごせました。 大阪は先日行なった『audio forma』以来2ヶ月強振り。大阪は蒸し暑い ! 『MOTIVATION(というか社長出演イベント全般)』はギャルが多し ! ウ〜ン、普段の僕らの環境からするとかなり羨ましい状況でございます(笑)。 新しい箱で段取りその他甘めでしたが、社長は余裕のプレイで無事大阪終了。 京都も『audio forma』以来2ヶ月強振り。少し涼しくなってはいた感が。けど京都は良いですなぁ〜(と基本、いつ行っても思います)。僕はあまりアウトドア派ではないので山の中とかあんまり行きませんが、京都は良い感じで山も見えるし、店もあるし、何よりも空気感というか雰囲気が好きです。実はワールドは初めてでした。PROGRESSIVE FOrMなど普段の僕らの環境で考えるといつもはメトロでもう何度も行なってきましたが、そういう意味ではワールドの何とも言えない空間デザイン(?)は新鮮でした。ただ部屋がいっぱいあるし、そうい意味では逃げ場が多くあったのには助かりました。やはりギャルは多し ! 問題ない感じ ! (ただメタモルは必然的に断念というスケジュール)この日は宮師社長との社長対決 ! というか(DJ的には)師弟対決 !? 軽井沢社長は「宮師(宮師さん、呼び捨てでスミマセン‥‥)、DJ上手くなったなぁ〜」とやはり余裕のプレイでした。「2年先まで予約あり、今、日本で一番予約の取れない店<枝魯枝魯>」に立ち寄れたのがラッキー。てな感じの8月各週末でございました。 現在は9月11日。青木(孝允)君も無事帰国したようで、9月22日(水)よりのツアーwith 半野(喜弘)さんも楽しみであります。特に10月2日(土)は京都メトロでatom™とのパーティー ! そろそろ半野さんの新作『GRAFFITI & RUDE BOY 67'』<http://www.dropcontrol.com/ ̄p_form> も出ます。しばらくバタバタしそうでございます。
前回までのあらすじ「スウェーデンに到着し、2会場での展覧会に加えDJイベント+急遽ライブペインティングが決定し、ますます時間が無い中、仕事の都合で遅れてくる宇川氏の到着を待つ事にノ(詳しくはsal 004のT.U.R.D. in Sweden(前編)を復習してね。)」
本番前日の午後、ロビーでお茶をしていると1台のバスが到着。一同「宇川君来たんじゃない〜」と期待を膨らませていると、宇川氏らしき人物は乗っておらず一同青ざめる。現地スタッフに訪ねてみると、次のバスも飛行場からくるよ! と言われホッとする。そしてバスが到着、宇川ハットを確認!! 宇川氏到着。物凄い量の機材をバスから降ろしロビーで茶をしばく。そしてSneaker Stories Exhibitionの会場に宇川氏のカスタムスニーカーを渡しに行く。スニーカーを毛糸でまき、FREE SEXと毛糸でタギング!<turd_two_1.jpg>スウェーデン人も頬を赤らめるドープな作品を残し、もう1つの展覧会場LYDMARに戻りおのおの展示。<turd_two_2.jpg>
SKATETHING<turd_two_3.jpg>/fish S.HASEGAWA<turd_two_4.jpg>/INAST<turd_two_5.jpg>/神山隆二<turd_two_6.jpg>/SHiURA<turd_two_7.jpg>/宇川氏は会場にあった冷蔵庫を発見!! その場で冷蔵庫を使ったインスタレーションを作る。<turd_two_8.jpg>
展覧会に向けホテルの周辺や町にポスターを張りまくる。神山氏とINAST<turd_two_9.jpg>一夜明け展覧会+イベントに向けVJのセッティングに取りかかる。色々なトラブルを解決し、宇川氏を置いて一同Sneaker Stories Exhibitionの会場にライブペイントをしに行く。
会場に着くと溢れんばかりの人、人、人、<turd_two_10.jpg>後で聞いた話によると1500人位の入場者だったらしい。カスタムスニーカーやらポスター、映像などなどスウェーデン・リアル・クリエーターのレベルに驚く。<turd_two_11.jpg>そんな中、pm8:30ライブペインテイングスタート。<turd_two_12.jpg>30分経過した時点で、4人の目が会う。『そろそろ?』とアイコンタクトでfish がパネルを剥がすとスウェーデンのマークが登場!<turd_two_13.jpg>そしてナイフでスウェーデンのマークを一突き!! お客から歓声。
fish S.HASEGAWA<turd_two_14.jpg>/INAST<turd_two_15.jpg>/神山隆二<turd_two_16.jpg>/SHiURA<turd_two_17.jpg>
終了後メディアやお客に囲まれ<turd_two_18.jpg>グショグショ<turd_two_19.jpg>になりながらホテルの展覧会場に戻る。その後、shing02やブレイクダンサー、スウェーデンラッパーなどのライブを見れなかったのが、唯一の心残り。
pm10:00 会場に戻ると宇川氏がセッティングを終え一杯飲んでくつろいでいる。ペンキと汗でベタベタな僕らは、部屋に戻りスタートのpm12:00までシャワーを浴び休息をとる。pm11:00何やら下が騒がしいのでロビーに降りてみると、200人位のお客がイベントを心待ちにしている様子。ギャラリースペースにもお客がたまり始め、<turd_two_20.jpg>急遽スタートの時間を1時間早める事に。慌ててDJブースに入り、VJの宇川氏<turd_two_21.jpg>とアイコンタクトでDJ開始!!<turd_two_22.jpg>
1時間30分が経過し、次のDJの神山氏の姿が見えず焦る。2時間が経過し、そろそろレコードも底をついてきた時、神山氏が戻ってくる。後から聞いた話によるとスウェーデンのBカルチャーのドンに色々連れ回されたらしく、DJがあるのでINAST置いて帰って来たらしい。神山氏のDJも気持ちよく終わり、お客が帰り始めた時、ホテルサイドが音をとめた瞬間!!『なんで止めるんだよ!』『まだまだでしょ!』『あと一曲!!』など大声で叫ぶT.U.R.D.の面々。しまいにはベロベロになったINASTがPAをいじくり出すしまつ。さすがにホテルサイドもこの悪態に負け、音出し開始! 最高に盛り上がる。イベントを終え、まだまだ消化不良のT.U.R.D.は別会場で展覧会をやっている伊藤桂司氏を強引に引き連れ夜の町に消えていくのであった。
そんなT.U.R.D. の面々が参加したSneaker Stories Exhibitionが日本でもDEPOTにて 開催決定! 2004年8月スウェーデンのストックホルムにてSneaker Storiesと題しスニーカーにまつわる展覧会が開催された。スウェーデンにて記録的な集客をした展覧会が日本にやってくる。
様々なブランドがスニーカーをリリースする今、もはや実用性の域を超え芸術品、または、コミニュケーションツールとしてスニーカーを捕らえるサブカルチャーが誕生した。人々は何故こんなにもスニーカーに情熱をいれるのか? 誰がいったいどのタイプの靴を履くのか? ドキュメント映像と共に様々なアーティスト達の情熱を写真、アートインスタレーション、カスタムスニーカーを通して垣間見る事の出来る展覧会。またスウェーデンで今話題のフリーペーパーFRESH MAGのリリースイベントも同時開催!! アメリカ・イギリスとはひと味違ったスウェーデンの洗練されたクリエーティブの高さを堪能しみては?
>2004年10月6日〜24日
営業時間:火曜〜土曜 17:00〜22:00/日曜 15:00〜22:00/定休日:月曜
>DEPOT(中目黒)東京都目黒区上目黒2-43-6
Tel/Fax : 03-5773-5502 URL:http://www.depotcrew.com/
音(レコード)を擦る、スクラッチするという感覚は今や誰にでもわかる。クラブカルチャーとは離れた場所で“DJ”といえば一般に、お茶の間的に、ヒップホップ系のスクラッチDJをイメージさせる。とはいえ実際には誰もがターンテーブルを楽器のように演奏しているわけでもない。繋ぎの妙に賭けるDJもいれば、かつてのラジオ時代の“ディスクジョッキー”よろしく選曲の妙を競うDJもいる。ロフトスタイルよろしく1曲まるまる掛けるものもいれば、新たな楽曲をその場でミックスして生み出すDJも当然いる。クラブ空間を司り支配する祠祭として、サーベントとしてそこに集う人々に奉仕する存在として、DJは多様化し一般化して久しい。
CDJはその機能を現状に即したメディアに合致させ、そして前進させたその一点で意味があった。あくまでターンテーブルのインターフェイスを忠実にシミュレートすることで、クラブカルチャーにすっと入り込んできたのだが、とはいえその不自然さは今一度認識したほうがよい。まず実用性がないのだ。クラブ空間はカルチャーとして、時間帯として、どう考えても一般性を獲得し、オーバーグラウンドへ突き抜けるための突破力は備えていない。アンダーグランドシーンに大金を投じ、そこでのみ重宝がられる機材に貴重な開発費を投じるのはクレイジーである。
当初そう思っていた。いたのだが……、DVJ-X1の登場でその様相はガラリと変わった。なんでもこのマシンは、初代CDJのリリースとほぼ同時期にすでに開発は始まっていたという。CDJとほぼ同じインターフェイスの黒い筐体のこのマシンは、一見すると新型か? とも見えるのだが、マシンとしてはその性質が全く異なる。アナログからCDへのメディアシフトの中で、すでに存在したクラブユースの需要とメディアの現状とを繋ぐ形で、いわば後手に回る形でDJシーンに受け入れられたのがCDJだとしたら、このDVDプレイヤーはビデオテープ(VHS)が死に絶え、家庭の映像記録メディアがDVDに移行するのに先行して放たれている。12cmの光学ディスクがオーディオデータだけでなく、映像データを扱うメディアとしてお茶の間に一般化するその直前に登場している。
キュルキュルと映像を擦り引っ掻きミックスするその行いは、時間軸を自在に操るという通常絶対にありえない感覚である。現状では映像(時間軸)を手の平で操る事は、ごく限られた映像編集のプロの現場の感覚であって、一般にはそれは“神の領域”でもある。しかし音楽を作る事は音楽家による限られた行為であっても、映像を撮ることは誰にでも出来る。DVカメラの普及は誰でもハイクオリティな映像を記録すること可能にしたが、運動会、お誕生日会、結婚式とプライベートな映像アーカイヴが死蔵され続ける現在、“編集”という概念は最重要タームとして浮上している。
技術と知識と経験という高いハードルの中で温存されてきた映像作家という職域が、このマシンの登場でどう変わるのかに要注意。まずは現世代の映像に対する既存の感覚を麻痺させるいっぽうで、最初からこの感覚で映像に接する世代の登場が興味深い。ビデオが完全普及した今、放送中の見損ねたシーンでつい巻き戻しボタンを押してしまうあの感覚。用途やシチュエーションではなく感覚自体の変容は表現自体を変えてゆく。予め用途を想定された専用機ではなく、それ自体実用性ゼロ可能性∞の汎用機のもつポテンシャルこそが恐ろしい。
かつてAKAIのサンプラーが音楽シーンを変えたように、このマシンは時間軸を伴ったAVカルチャーをおそらく変える。DJシーンとかVJシーンとかの些末な転換や拡張ではなく、“パソコン”以来のポテンシャルで、パーソナルな編集マシンとしてサウンド&ビジュアル表現を変える。CDJはこのスタート地点に至る伏線だったとも考えられる。
オリジナル稿(初出:STUDIO VOICE 2004年6月号)Δ
ここ数年、日本での野外フェスの定着ぶりは確かなものに思える。とはいえその運営面、収支面の難しさも確かなもの。“お客”か“参加者”か、“入場料”か“イベント費用のシェア”かはさておき、カルチャーとして根付くかどうかの正念場ともいえる。羽振りが良くなった業界としては意外にアウトドア業界だったりもする。巨大なサウンドシステムの傍らで、Colemanやsnow peakのグリーンや赤のテントが所狭しと立つキャンピングエリアが今年も日本各所に出現した。
8月28日から29日にかけて新潟県湯沢町苗場スキー場で野外フェスティバル「Metamorphose」が開催された。日本ランドゆうえんちで行われた昨年ほどトリッキーな仕掛けはないものの、レーベル「!K7」の特設ステージを加えた3つのステージでそれぞれ充実した面々が観衆をおおいに盛り上げた。
ライヴアクト中心のラインアップを占めたSOLAR STAGEでやはり一番注目を集めたのは言わずもがなZULUことAFRIKA BAMBAATAA。その巨体をDJブースに君臨させるやいなや、軽く一発咆哮。「ワァァァァツアァーップジャパーン!」そして、みずからつくりあげた音楽の強さを訴える。「HIP HOPは全ての人々を結びつけることができるんだ!」あまりにも愚直であろうそのメッセージは、しかし現実の形となって証明される。ブースの前に開かれたスペースに観客を次々と上がらせ、ブレイクをさせるBAMBAATAAとそのクルー<metamorphose_banbaataa.jpg>。「次は誰だ?次は誰だ?」みずから名乗りあげたものの突然の出来事に少し戸惑いながらMCに煽られて、大きなステージには見合わないその華奢な(日本人の)体でブレイクを繰り出す挑戦者たち。スクラッチによって制限時間を区切られたバトルでは、機械じかけのファンクが野生への目覚めをせき立てる。開催直前にセットがLUNAR STAGEからSONAR STAGEへと変更された背後には、苗場を巨大な解放区に変えてしまおうというBAMBAATAAの思惑がうかがえる。
新曲”WIPE THAT SOUND”を早速披露したMOUSE ON MARSも同様に、メトロノームを鳴らし観客にビートをつくらせるというユーモアで笑いをさらう。新旧ごちゃまぜの曲がおもちゃ箱をひっくり返したような騒ぎでたたみかける。ラストには”ACTIONIST RESPOKE”を演奏し、オーディエンスのテンションも最高潮に。
それぞれのパフォーマンスにも趣向が凝らされていたSOLAR STAGEだが、JAMIE LIDELLの名人芸はその中でも際立っていた。二本のマイクでヒューマンビートボックスを始めたかと思いきや、それをリアルタイムでサンプリングしはたまたその上に自分の歌声をかぶせてしまう。ピンクのパジャマ姿でPRINCEを熱唱しちゃう粋な男。相変わらず息の合ったコンビを魅せてくれたのはリズム大芸道人HIFANA。MPCパッド、ターンテーブル、そしてパーカッションを使った”完全手動ブレイクビーツ”を淡々と、そして乱暴にこなす。特にスクラッチと映像との完璧なシンクロはやはり見応えあり(DVJ凄し)。
DJアクトが占めたLUNAR STAGEの盛り上がりも朝まで冷めずに続いた。エフェクトのかかった幻惑的なスクラッチでうならすDJ KLOCK、ハウスでぐいぐい持ち上げていくFARR a.k.a. CALM、そしてボアダムズのEYEが4つ打ち、ガレージパンク、ノイズをぶちこみ、LUNAR STAGEは狂舞狂乱へと突入。そして、GREEN VELVETが自前のキラーチューン”LA LA LAND”をかけると、”ラ・ラ・ラ!”の大合唱でピークへ! その他、もの憂げな歌声で聴衆(特に男の)をさらったDANI SICILIANOや、あらゆるダンスミュージックをフィルターし独自の世界観を繰り広げたTHE ORB など、それぞれのアーティストの個性が幅広く楽しめる内容であった。
とはいえ終演後、吸殻やペットボトル等のゴミが散乱しているのはやはり残念。トイレの数が足りないとの苦情も聞いた。運営側と参加者側双方のよりよい環境づくりにむけての意識向上は必須だが、とはいえ音楽を楽しむ人間が皆エコロジストというわけでもない。人が集まれば当然汚れるしまた澱む。理想だけではリアリティはない。そのうえでの意識の根付き具合が今後のカルチャーとしての野外フェスの課題かも。
Article:Dai Matsuoka
SAL magazineもコンテンツプロデュースに参加するケータイサイト「SAL洋楽MANIA」。カテゴリー的には洋楽専門の着メロサイトだが、その内容はサウンド(着メロ)、テキスト(コラム&レコメンド)、グラフィック(待受画面)からなる総合サイトでもある。
その中のグラフィックコーナー「待画MANIA」は"着メロサイト内の待画コーナー"という出自からして、オマケ的な存在と認識されがちだが、そのコンテンツは「待画専門サイト」にも匹敵する内容だ。
参加アーティストはATAQUE、井口弘史、稲葉英樹、かせきさいだぁ_、草野剛、しまおまほ、大日本タイポ組合、タナカカツキ、TGB design、bal、広岡毅、等々といった面々。SAL magazineからの参加者も多い。9月末からは黒田潔、大月壮、NANなど、新たなアーティストも続々参加予定。
そして注目したいのは、ここ最近、既存のグラフィックのアレンジではなく、待画として使用されることを前提に作られた作品が多々登場しているということ。「117」(=時報)や「106」(=コレクトコール)といった、つい忘れがちな電話番号をモチーフにした大日本タイポ組合しかり。あえてモノクロ一色で勝負したここ最近の草野剛や井口弘史しかり。これらの待画はダウンロードして端末のモニタ画面に設定されて初めて成立するもの。ケータイ端末の能力も上がり、ムービーやゲーム、FLASHや各種アプリケーションも普通に走り始めた現在、待受画面というケータイにとってプリミティブなグラフィック表現に敢えて注目したい。「なるほどォ〜!」と思える作品多数、アクセス方法等の詳細は以下。
URL : http://www.elesal.com/salmania
Article : Mayako Sakaino
R. Klanten, H. Hellige, Tom Hulan編
フルボリューム320ページにアーカイブされた旬なCDパッケージデザイン。アンダーグラウンドやインディーズのポップミュージック、オルタナ、エレクトロニカといった最新のデザインにクローズアップし、無限のバリエーションをみせるミュージックデザインのソースブック『SONIC』<sonic_cover.jpg>。なかでも注目すべきはそのレイアウト方法、以下の見開きのキャプチャー画面を見てもわかるように、<sonic_1.jpg> <sonic_2.jpg> <sonic_3.jpg> <sonic_4.jpg> <sonic_5.jpg> <sonic_6.jpg> "なんとなく似た路線のデザインごとに分類し、ページごとの色味や雰囲気を統一する"という、コントリビューター達を混乱させかねない大胆な編集! この編集のユーモアと度胸によってCDジャケットワークを新たな視点でみせてくれる。
Publisher : Die Gestalten Verlag/336 ページ/24 _ 28 cm/オールカラー・ハードカバー/2004年7月/定価 : us 50.00_euro 39.90_uk 26.99/ISBN : 3-89955-040-4
Article : Kurando FuruyaΔ
Publisher+Editor:Jiro Ohashi Editorial Staff:Kurando Furuya/Ryutaro Uchiyama/Dai Matsuoka/Kana Satomi/Azusa Iwasaki/Azusa Hitomi/Mayako Sakaino Web Engineering:Pre Plant Contributer:Shiura/Keita Fukasawa/nik/Hiroshi Iguchi(The Bwoy) Design Adviser:Hideki Inaba/Masanori Izumi
elesal/sim magazine/p rnd/shift/depot/beams T/tgb design/enlightenment/tsuyoshi hirooka/unnon/far east recording/now on media/uplink/collider/rocket/progressive form
8/15 UpDate
今年2004年のレッド・ドット賞 <red dot award>でコミュニケーション部門の最優秀賞 <best of the best> を『SAL magazine』が受賞しました。
レッド・ドット賞はドイツのデザインセンター“NRW”が選定する世界最大のデザイン・コンペティション。プロダクトデザイン部門とコミュニケーション部門の2つからなり、審査は、革新性、機能性、人間工学、エコロジー、ロングライフなどの9つの基準から行われ、全てをクリアしたプロダクトが受賞する。過去にはIBMのThink Pad、ソニーのAIBO、携帯電話ノキアのデザインチーム、日産のプリメーラ、AppleのiPod等がこれまでに受賞。
レッド・ドット賞はデザイナーとそのクライアントに対して贈られるもの。今回のSAL magazineの受賞に際しては、デザイナーとして稲葉英樹に、発行元として株式会社第一興商にそれぞれ賞状が贈られる。各国の企業では製品の良いニュースとしてデザイン品質の国際認定として扱われている。
今年は27カ国、2,936作品がエントリー。その中の201作品にred dot賞が、また28作品にthe red dot : best of the best賞が与えられた。その他にもジュニア賞や、名誉あるred dotグランプリが与えられている。
なお、今年のレッド・ドット賞コミュニケーション部門では、日本からの出品として同じく稲葉英樹デザインによる『BEAMS T 2004年カレンダー』(クライアント : 株式会社ビームス)も受賞(red dot award)。ダブル受賞となった。授賞式は12月にドイツのエッセンにて行われる。
コアでディープな作品を提供するミニシアターとして貴重な存在であり、またトークショーやワークショップなどイベント会場としても多方面から利用されている“FACTORY”、多様性=diversityをコンセプトにした開放的な空間“GALLERY”に続き、UPLINKが新たなスペース“UPLINK X”<uplink_x.jpg>を渋谷宇田川町・bunkamura近くにオープン。
FACTORYの特徴であるラウンジスタイルも顕在で、10種類あるソファや椅子は各メーカーのショールームとしての機能も果たしており、お気に入りのものがあればリーズナブルな価格で購入可能。「あぐら家具」によるインテリアなどハードも楽しみだ。システム面ではFACTORYに比べデジタルに特化したシアターとなっており、映写システムは民生用と業務用をミックスしてスペースの規模にあわせた最新のデジタル機器で構成。最新のDLPプロジェクター「マランツVP12S3」を常設し、iPodに保存したデジタル映像等を映写することが可能。光ファイバーを施設し、ネット経由のストリーミング映像の投影等、ブロードバンドにも対応。またトークショーなどをネット経由で"UPLINK X"から発信する等、映像上映だけにとどまらず双方向機能を備えたシアターを目指しているのが特徴。
7/31からはカンヌ国際映画祭で絶賛されたアニメ、心理ドラマ、コンテンポラリーオペラなどジャンルの異なる5つの短編からなるオムニバス「カンヌSHORT5」をオープニングロードショー。9/11からは「アフガン零年」「プロミス」を上映予定。今後UPLINK Xが目指す「未知の映像の可能性=X」がどのような形で現れてくるのか注目したい。
> Place : 〒150-0042東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2F TEL : 03-6821-6821 (代) FAX : 03-3485-8785 e-mail : info@uplink.co.jp URL : http://www.uplink.co.jp
『タイ』。料理にマッサージといったリゾートはもちろん、アート、文学、映画、音楽、マンガといったカルチャー面でも、近年ますます目が離せなくなって来ている。様々なジャンルで私たちを刺激してくれる、いわば想像力の楽園。そんなタイのアートとカルチャーを幅広く取り上げた企画展「8月のタイ」が大阪北区のグラフメディア・ジーエムにて開催中。これを企画運営しているgrafは、空間デザイナー、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、大工、家具職人、シェフといったメンバーで構成されるデザイン&制作集団。彼らは大阪を拠点に活動しており、今や国内はもとより世界でも高い評価を得ている。上質な素材とストイックな線で構成された彼らの家具、インテリアは上質なジャパニーズ・モダンとしてそのファンも多い。「衣・食・住」といった生活空間すべてをデザインする彼らの手によってSoi Sabai(気持ちの良い路地)というテーマのもとオーガナイズされたこの展示では、日本ではなかなか触れる機会の少ないタイの注目アーティストの他、都築響一、浅野忠信、クリストファー・ドイルらなど国内外の著名なアーティストも多数参加。加えて、grafのスタッフが直接仕入れたタイ商品を多く取り揃えたバザールも登場。伝統とモダニズムが見事な調和をみせるgrafらしく、そのスタッフならではの厳しい目で選び抜かれた商品は、トラディショナルな物からコンテンポラリーな物まで見逃せないものばかり。真夏の大阪でタイをオーヴァードースする至福の企画!
>会期 : 2004年8月1日 (日)〜31日 (火)、(第1・3月曜日定休)
会場:graf media gm 大阪市北区中之島4-1-17 瑛長ビル1F
開館時間 : 12:00 ̄20:00 入場料 : 無料 TEL : 06-6459-2082
URL:http://www.graf-d3.com/soisabai/
デジタルフィルムフェスティバル「DOTMOV」が2004年度作品を募集中。
これは、未知なる才能を持ったクリエイター発掘と、作品発表の機会の創出を目的に開かれるもの。昨年集まった作品数は世界22国から351作品。そのなかから約100点が選出され、SHIFTのプロデュースするカフェ「SOSO」を会場に1カ月間に渡り上映された。今年は2004年11月1日(月)〜30日(火)の期間SOSOにて上映されるほか、選出されたすべての作品動画をWebでも公開予定。ゲスト審査員は、去年に引き続き、ヨシソデオカ、デザイナーズリパブリック、モーションセオリーに加え、シュガー・キューブ、フォーム、大橋二郎(SAL magazine) 。募集締切りは9月20日。募集要項は以下。
URL : http://www.shift.jp.org/mov/
アート、デザイン、カルチャー情報を扱う日本を代表するオンラインマガジン"SHIFT"の主催するカレンダー・コンペティションが今年も開催決定! さらに今年は三菱製紙(株)の運営するグラフィックス作品プリントアウトセンター"PRINT'EM"が強力バックアップ。
2003-2004年に引き続き開催されるこのコンペティションは、フレッシュなクリエイター発掘と活動のサポートを目的に行われ、カレンダーを媒体に世界から広く作品を募集する。12点、12組のクリエイターの作品を採用し、採用された作品はSHIFT2005年度版カレンダーとして使用。世界中へディストリビュートされるだけではなく、今年(2005年度版)から、"PRINT'EM"の協賛により"PRINT'EM"ウェブサイトで1年間、展示、販売される。さらに、2005年1月5日〜31日の1ケ月間、SHIFTのプロデュースする札幌のギャラリーカフェ"SOSO"を会場に作品展示も行われる。
昨年(2004)の採用者には、菊島信之、綱島創、さらに、マグナス・ヴォル・マシアッセン(ノルウェー) <sc_magnus_voll_mathiassen.jpg>、マイケル・モーサー(ドイツ) <sc_michael_moser.jpg>、ジュディ・チャン(香港/ニュージーランド)、セヴェリネ・スカグリア(フランス)、アレクサンドラ・ニナ・ネゼヴィック(ボスニア&ヘルツェゴビナ)、カトリン・アルテンブラント(ドイツ)、レオ・デニス・ノーグレン(スウェーデン)、アダム・ラッシュ(アメリカ) <sc_adam_rush.jpg>、クズニシ・マイコ&ネス・ヒグゾン(USA)、ジュリアナ・スカプシン(ブラジル)、と、全く国を問わず採用されている。今年はどの様な作品をカレンダーという媒体に凝縮するのか。オリジナリティ溢れるクリエイターが期待される。
> SHIFT 2005 CALENDAR コンペティション 募集期間 : 2004年8月1日〜10月10日 募集要項詳細 : http://www.shift.jp.org/2005/ 作品発表 : 2004年11月1日("SHIFT96号"にて) カレンダー発売日 : 2004年11月下旬予定
作品展示及び販売 : 2005年1月5日〜1年間("PRINT'EM"サイトにて) 作品展覧会 : 2005年1月5日〜31日(札幌"SOSO"にて) 主催 : SHIFT URL : http://www.shift.jp.org/ 協賛:PRINT'EM URL : http://www.printem.org/
月替わりの映像プロジェクションに『沢瀉』登場
六本木ヒルズという好立地と最新鋭の音響システム「THX」、そしてインターネットチケット販売システム「vit」といった充実の設備とユーザーフレンドリーな試みで、新興館ながら高い支持を集める都市型映画館「ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ」。ここは森美術館とのコラボレーションとして毎月、月替わりで興味深い映像作品を館内二カ所(ロビーおよびプレミアゾーン)で毎夕プロジェクションしている。上映開始に特定の定時はなく、プロジェクション可能な状態に“十分暗く”なってからとのこと。今の季節夕涼みにもよいかも。
この8月は俳優、ミュージシャン、アーティストとして独自の存在感を放つ浅野忠信の初監督作品『BIRD』、そして寺田創一のサウンド&グラフィックユニット「沢瀉」(おもだか)による『運命の1マーク』が上映中。SAL magazine Vol.11およびDVD『AUDIOVISUALJAPAN』にも参加したあの作品、仮想の対戦型ワイヤーフレーム競艇ゲームのあの映像を館内スクリーンで見ることができる。
単にロードショー公開作品だけでなく、こうした実験的映像作品を映画館という同一施設内で併せて上映するということは、映画界だけでなく映像の作り手の側からも意義深い事に思える。Δ
現実にはないビジュアル、網膜に焼き付く強烈なイメージ。とはいえそこには、単なる突飛さや奇抜さだけではなく、かつて何処かで見たかのような既視感と、観る人それぞれにとっての幾通りもの“原風景”を見ることができる。都市を題材にしながらもその都市(東京)土着の原風景ともいえる彼の作り出す作品世界は、唯一無二のもの。今回は、SAL magazine Vol.7および最新号Vol.12にも参加したグラフィックアーティスト永戸鉄也にインタビューした。
Q : プロフィールを教えて下さい。
A : 1970年東京都生まれ。幼年期より絵画に親しむ。高校卒業後渡米、帰国後、96年より作家活動を開始。現在は音楽、雑誌、書籍、広告の分野でアートディレクター・グラフィックデザイナー・イラストレーターしてアイデアとアートワークを提供しています。最近の仕事では、UA “2004 TOUR SUN”の美術監督・映像制作(生西康典・掛川康典と共に)を担当。櫻井敦司(from BUCK-TICK)ソロプロジェクトにおいてシングル・アルバム・DVDのアートディレクション・グラフィックデザイン・イラストレーション、ソロライブ"愛の惑星"のステージデザイン・グッズデザインの全てを手掛けています。
Q : 高校卒業後の渡米生活は現在の永戸さんにどういった影響を与えましたか?
A : 異文化の中で生活する事で “見る” という行為を意識し始めました。それと平行して自分の思考形態がどのように、どのポイントで西洋化しているかを意識するようになりました。
Q : コンピュータ、カメラ+スキャナ(デジタルカメラ)、ペンタブレットといった普段使う道具に関してお聞きします。それぞれの道具にどういった印象を持ちますか? 今使っている機種を具体的に教えて下さい。
A : コンピュータ、PowerMacintosh G4 1250 MHz。デジタルカメラ Nikon D100。ペンタブレット WACOM intuos 2を使用しています。
Q : 都市の風景を切り取りコラージュした作品は印象深いです。永戸さんがこうした情景を作品に取り入れるのはどういった考えからですか?
A : 自分にとってのコラージュという手法は、様々な視点を集合させる行為だと感じています。“都市の風景” は日々見続けている風景なので必然というよりは、自然と入り込んでしまうのです。そして “街を見続ける” という行為が私とコラージュとを結びつけていると考えています。
Q : 作品の物理的な大きさに関してお聞きします。印刷物等の定型サイズ(A版、B版等)から離れた作品も多い印象があります。物理的な(出力等)作品観を教えて下さい。これはコンピュータのモニタ内で作られる事と関係しますか?
A : 通常サイズに関して細かく意識はしていませんが、大判出力する作品の場合、サイズは大判インクジェットプリンターの特性を活かし考えた結果、横長のものが効果的だと考えています。次にデータの大きさですが、作品内容と時間・ストレスとの兼ね合いなのですが、できうる限り大きな画像データを作るように心がけています。これは今後の作品鑑賞の形態が変わっていくことを想定して行っています。DVDで可能なのか、それともそれ以降の話なのかは解りませんが、近い将来に"一枚の静止画像の中で遊ぶ"ことが作品の鑑賞手段の1つになると想定しています。このような想いから、可能な限り大きな画像データを制作するようにしています。
Q : いくつか具体的な作品に関してお聞きします。「I Against I」 <nagato_i_against_i.jpg> (2003年 第6回文化庁メディア芸術祭 ノンインタラクティブ部門優秀賞)は都市を題材にした巨大な絵巻物です。視線の移動によって物語を紡ぐこうした手法は印象深いです。この作品を具体的に説明して頂けますか?
A : 視覚芸術において、考える事よりも先に眼が楽しむ事が重要だと感じています。この作品は見る人それぞれに個別の視覚の旅を提供する装置になっています。ふるさと東京をイメージして制作したものですが、自分にとってその印象はなめらかな違和感でした。
Q : 「距離・歩幅」 <nagato_kyorihohaba.jpg> (東京都トーキョーワンダーウォール公募2003 ワンダーウォール賞)についてお聞きします。この作品が南方熊楠に材を取った理由は?
A : 雑誌DUNE(NO.25)の企画で熊楠をテーマに作品の制作依頼がありました。林編集長と山本政志監督、宇川直宏氏と熊野へ行き、熊楠が歩いていた原生林で散策・撮影をした素材を取り込んで制作を始めると、粘菌の突然変異の様にイメージがつなぎ合わさり、大きな1つの塊が出来上がりました。実は人間・熊楠というよりも粘菌自体へのオマージュなのです。
Q : 近作「眼 eye」はFLASH作品でもあります。イラストレーション以外のグラフィック表現に対する考えを教えて下さい。また永戸さんにとってのテクノロジーと作品の関係は?
A : 基本は一枚の静止画ですが、必要であれば音楽・テキスト・動画などを交えて表現することがあります。「眼 eye」では企業のwebという不特定多数の方々の眼に触れる場での表現ですので、動画を用いて要素・世界観を観やすく演出するとこが必要だと感じたため制作しました。テクノロジーの発達によりどのようなベクトルであれ、新たな表現方法が生まれるのは自然な事です。私の立場では、視点・思考をある1つのイメージに結びつける事が重要な仕事ですが、テクノロジーありきで生まれる発想や、その逆の順序で生まれ出るモノもあります。手法と作品、テクノロジーと作品の関係を超えた部分で立ち上り見えてくるモノがあるとするならば、それはすばらしい事です。
Q : 今回SAL magazine Vol.12に寄せて頂いた作品は、これまでの作品の流れ、タッチとは少し異質な印象も受けました。この作品を永戸さんの言葉で説明して頂けますか?
A : “デジタル細胞の標本” <nagato_digitalsaibou_01.jpg> <nagato_digitalsaibou_02.jpg> と呼んでいます。拡大した画像データの中からある要素だけ摘出し、デザインしたものです。この手法ではどの画像データからも、ある形状を摘出する事ができます。マクロ写真では着色する事により、その形状が見やすくなっている事からヒントを得ました。デジタルなのですが、やはりその中に自然をイメージさせる物があることが興味深いと思います。
Q : 最後に今後の予定を教えて下さい。
A : 10月頃に文化庁のwebにて作品を公開する予定です。来年度、前半に個展をしたいですね。Δ
『SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND』のスリーヴを手がけた事でもしられるピーター・ブレイクの監修による『アバウト・コラージュ』という展覧会が、2001年にテート・リヴァプールで開催された。この展覧会のコンセプトから派生した形でブレイクがポール・マッカートニーに依頼し、元キリング・ジョークのベーシストのユース(!)やスーパー・ファーリー・アニマルズの協力のもと制作された『リヴァプール・サウンド・コラージュ』という作品がある。ビートルズの音源や会話のテープなどを再構築した文字通りコラージュ的な印象の作品で、解りやすく言えばアブストラクトなドラム・ループを基盤にビートルズの断片が溶け込んだダンス・トラック...とでも言えるのかな? 中でもボクが気に入っているのは、ユースが手がけた3曲目の『リアル・ゴーン・ダブ』。これは全編に渡って狂ったエフェクトが飛び交う16分を越えるマッドなダブで、ゆっくり回転する土星の輪の上で、宇宙服を着たリンゴ・スターが目をトロ〜ンとさせながらLudwigの22インチのドラム・セットでリズムを刻む姿が目に浮かぶ...まぁそんなカンジの曲だ。一般的にビートルズでの実験的アプローチといえば『レヴォルーション No.9』に象徴されるようにジョン・レノンの印象が強いが、ヨーコ・オノと共に活動する以前のジョンが「アヴァンギャルドとはクソという意味のフランス語だ」と発言したというエピソードが象徴しているように、実際はポール・マッカートニーこそアヴァンギャルドな音に対して積極的だった事が近年になって広く知られるようになった。ポールは60年代半ばからシュトックハウゼン、ジョン・ケージ、ウィリアム・バロウズなどの作品に共感し、自身もブレネルのテープ・レコーダーによって繰り返してきた実験の成果が、後のアルバム『SGT. PEPPER'S .....』に反映される事となる。そういった歴史的詳細を知る以前から、ボクは『音』そのものを楽しむ感覚こそがポール・マッカートニーなのだと認識していた。
ポールの作品の中で『実験的』という表現を用いられる事の多い作品といえば『McCARTNEY II』(1980)が挙げられるだろう。ある意味で最も彼らしいと言われるこのアルバムからのヒット曲『Coming Up』の7inchを最近になってJAYPEGの石黒くんから頂いた。このB面に収録されたインストゥルメンタルの作品『Lunchbox-Oddsox』(アルバム未収録)の第一印象が「1987、8年のMarley Marlがネタにしそうな感じ」だった事はさておき、ここで重要な点は、曲の後半部分がこの時代にありがちな『レゲエ的アレンジ』ではなく『レゲエ』だという事だ。これが偶然の産物では無いことが、リンダ・マッカートニーの『Wide Prairie』を聴く事でも解る。このアルバムには、1977年にポールがリー・ペリーに依頼し、キングストンのブラック・アーク・スタジオ(!)で録られたバック・トラックにリンダが唄う2曲のレゲエが収録されている。The ClashがSex Pistolsに少し遅れてアルバムをリリースし、ドン・レッツがRoxyでプレイするレゲエ・サウンドにパンクスが踊り狂う様子を見たボブ・マーリーは『Punky Reggae Party』をリリースする...そんな1977年当時のリー・ペリー仕事といえば一般的に『Revolution Dub』やMax Romeo等のプロデュースにみられるヘヴィーなルーツ・サウンドを思い浮かべるだろう。他でもなくリー・ペリーの音を選んだポールの感覚、そして制作された曲がドリーミーな50'sアメリカン・ポップス、コーデッツの『Mr. Sandman』のカバーだという事は、ボクの想像するポール像をよく表している。こんな感じで日々思う『どーでもいい事』を再確認するため、ボクは三度目となるグラストンバリー・フェスティバルへの旅を軽い気持ちで決断した。ポール・マッカートニーの初出演が他のアーティストに先駆けて発表されていたからだ。
早朝から降り出した雨でぬかるんだフェスの2日目、寝ころんでダラダラしたままテントから出られずにいたボクは、風に乗って時々聞こえる音がイギリスに到着してから頻繁に耳にしていたブラック・アイド・ピーズの曲だと気づき、焦って飛び起きた。次の出番はこの日のトリを務めるポール・マッカートニーなのだ。フラフラな状態ながらも急いだお陰でなんとか間に合い、出番を待つ人々(8万人とも10万人以上とも報道された)の中に潜り込むことができた。ポール・マッカートニー……ミック・ジャガーに最初にマリファナを吸わせた人物、1980年来日時の大麻所持による逮捕に対してリー・ペリーが日本国に嘆願書を送った事、2002年の来日時にはお気に入りの日本語「オッス!」を連発……なんて事を思い浮かべていると、大歓声とともにバンドが現れた。ライヴの詳細は様々なメディアで伝えられた通りで、お馴染みの曲がテンコ盛りの約2時間。ライヴの最後にはステージ両脇から噴出された超大量の紙吹雪と派手な照明によって夜空が白く覆われ、その小さな隙間からチラチラと闇が見え隠れする不思議な光景がしばらく続き、ボクはそれを見上げながら爆笑した。こんな単純な演出にヤラれちゃうのも悔しいけど、それがグラストンバリーなんだよなぁ...そんな事を思う間も降り続ける紙吹雪と鳴りやまぬ拍手と歓声の中にバンドは消えていった。
その後はというと、悪夢のような泥の山道に足下を奪われながら『Hey Jude』のコーラス部分を合唱し続ける泥だらけの群衆と共にダラダラとテントへと帰って行くのだが、この様子を映画に例えるなら『地獄の黙示録』か『ウッドストック』...とにかく最低で最高だった。
グラストンバリー・フェスの1週間前にロシアで行われた彼の通算3000回目の記念すべき公演を前にして、雨の予報を警戒し、ジェット機を雨雲に飛ばしてドライアイスを噴射する事で回避したニュースはご存じかと思いますが、このライヴの1曲目が『ジェット』だった事はあまり語られていない……。
いうまでもないことだが、グラフィティ以前/以後で、ここ日本のグラフィック感覚は確実に変容してきている。というと、数年前ストリート界隈での"グラフィティブーム"が思い出されるが、それはあくまでファインアート業界からの"アート的評価"のまなざしが発端となり、経済/社会など諸分野のマスレベルがグラフィティを意識の範疇に取り込んだ、ということにすぎない。"ストリート"界隈がグラフィティを商売道具として"発見"したとか、大物外タレが来日ボロ儲けしそれに影響を受けて描き手が増えたとか、それに呼応してマスメディアが騒ぎだして"社会問題"の俎上に乗せられたとか、警察による取締りが激化したとか、TOYなキャラを描いて悦に入るガキが多くて困るとか、それらの"現象"はそれまで意識の水面下でうごめいていたグラフィティ的事象が一気に意識のレベルに出現したことによって惹起されたことであって、これに限らず物事はそう単純ではない。単純なのは世界を"マーケチング"的な"モデル"に単純化して理解したつもりになり、その動静に自分が幾ばくかでも関与できたと思っている連中の頭の中だけである。"大人め"なクラブのフロア、相変わらずのデスコ・クラッシックの同じ曲の同じサビで同じくハッスルして、何の疑いもなく「いま80'Sが再びアツいよね〜」とか(まだ)言ってるだけなら、(まだ)無害かもしれませんがね。
が、人は"最先端"や"若いコに人気"のみにて生くるにあらず。事象はそれが意識される遙か以前から胎動をはじめているのである。それが「芸術か/落書きか」という議論にしても、そこに対抗的な姿勢が含まれている時点で、はなから噛み合う余地などありはしない。アートだと思えばそれはアートであり、自分の家の壁に描かれればそれは落書き。が、ひとつの事実は、何故それがこのような強度をもって人々を魅了/嫌悪たらしめるのか、ということであり、その強度こそがグラフィティの存在事由のひとつだろう。単に犯罪として視覚的ショックを与えるだけなら悪口雑言なりスカムな具象画で対象にダメージを与えるべくBOMBしてやればいいが、グラフィティには圧倒的な独自進化を遂げた、まごうことなきスタイルがある。しかもそれはこのグローバリゼーションの時代にあって、地域性や趣味・言語の特性も反映している。まさにスタイルウォーズ。その多様性や習熟・進化具合を見るに、そこにさまざまの社会的・集合無意識的要素が表象されているのは間違いない。だからこそ本邦随一のグラフマグ「KAZE MAGAZINE」 は、自身グラフィティライターでもある編集者のネットワークにより様々な作品写真を集めて構成され、号を追うほどにそれら"作品"の視覚的強度をより純化して誌面とし、見る者の脳味噌を打ち震わせる。
7月に発売された最新号のissue8 <kaze_magagazine_cover.jpg> では付録ポスターとして今年春に行われた渋谷川護岸の壁画プロジェクト「渋谷川再生リーガルウォール」の様子と作品を収録。これらが"犯罪"とか"病理"とか"芸術"とか"反抗手段"などの単純化された言葉の括りで語られることの単細胞を痛感する。マーケチングに代表されるような万事「予測→結果」の世界観からこぼれた関係性の諸要素が抑圧下、変幻進化を遂げながら重層的に結節して現代の都市空間に現出してきた、その最もヴィジュアル的に我々に届きやすい現象をグラフィティと呼ぶのではないか、とも思う。ていうか、"最先端"大好きな現代メディア文明がグラフィティをその意識地平において捉えきれていないことの、最もわかりやすい例を発見しました。『グラフィティライターになるには』という本やTV番組がまだ出ていない。まさに"最先端"の極致。"最先端BOMB"なのであった。
現在8月2日 (月) 午前中です。今日は気持ちの良い風が吹いていますし、 (先週の雨以降) 比較的涼しくて良い感じですネ! ウンウン ( ^ ^ ) 。とは言え、昨今の日本は狂ってますネ! 基本的には例年に比べ異常に暑いし、また天災・人災も多々…まぁ「暑い」に関しては北半球あちらこちらそのような状況のようなので一概に「日本だけが…」とは言えないのですが。ヨーロッパも非常にヤバい状況のようですし。パリの連中など、メールの件名に「Paris is extremely hot...」など入っており「オッ〜大変そ…」と思うことしばしば、「ラップ・トップも燃えそ…」という感じらしいです (笑)。けど羨ましいのは、同時に多くの連中が (例えば) 「来週から2週間夏休みだから! 」と加えられており、正直「エッ、マジかヨ〜…お前全然仕事してないのに休みだけはキチンと取るんかヨ〜」と思います (半分冗談ですが) 。だってそうじゃないですか!? 日本また東京でこういった環境で動いている人達で「来週から2週間休暇で居ないから4649ネェ〜!」と平然+ニコッ (^ ^) と言える人ってあまりいないですよネ? (逆に、言える人は素晴らしいですネ! ) まぁこれって単純「習慣や文化の違いなどからくる環境や考え方の差なんだろうなぁ〜」とは思うのですが、やはり羨ましいことには違いなし。そういう意味でも「日本は狂ってる!」と感じたりします (苦笑)。
そんなこんなでここ東京は相変わらず休みなし…基本 (実は) 「仕事嫌い=ダラダラしていたい性分」なんですが、進行事項も山のようにあり…頑張っている次第。「現在は」と言えば、"Sonarsound Tokyo 2004 (以下、sst'04) " と "GRAFFITI & RUDE BOY 67'(RADIQ名義による半野喜弘のニュー・アルバム)" がホット (死語?) ・トピック! (かな?) 。
まずは"sst'04"。"sst'04" とは、先月寄稿した "Sonar" (ソナー : バルセロナにおいて11年目を迎えた「アドヴァンスド・ミュージック&マルチメディア・アート」のヨーロッパにおける最大のフェスティヴァル) の衛星イベントである "Sonar sound" の東京ヴァージョン になり、10月9日 (土) &10日 (日) @恵比寿ガーデン・ホール&ルームを軸に開催致します。因に、"Sonarsound" はロンドン、ローマ、ハンブルク、はたまたサンパウロなどでも開催しているようです。先日の "WIRE04" 時点より「開催決定 ! 」旨の最初の仮フライヤーが配付されたので見かけた方もいらっしゃるかと思います。また今週末の "Summer Sonic" 時点より (全員ではないですが) 出演アーティスト情報が載っているヴァージョンが加わってきますので、対外的にも概ねのイベント内容が見えてくるかと。そして今月23日に参加全アーティストが載った本フライヤーが仕上がり+諸々α、イベント全貌が告知されます。ウン、昨今の僕らのような環境をも含めた全体のバランス、という意味においてもかなりおもしろい感じになると思います! 乞う御期待下さいませ ( ^ ^ ) ただ同時に、当初の予想よりは普通に大きな枠組みになってきたので、これが結構バタバタしておる次第でございます (苦笑)
次に "GRAFFITI & RUDE BOY 67" (PFCD12) <PFCD12_G_RB67.jpg>。上記しましたが、RADIQ名義による半野喜弘のニュー・アルバム <http://www.dropcontrol.com/ ̄p_form> が9月17日に発売となります。ウン、素晴らしいですネ ! 流石は半野さん ! 本作では地元パリで半野がサポートしているフランス人 (アフリカ生まれ) ラッパーBLACK CROMと、半野のLido Ensembleにも参加した期待の女性シンガーTERRYを幅広くフューチャー、「多種多様なダンス&クラブ・ミュージックの根底に存在するブラック・ミュージックの肉感性」を現在進行形のサウンドに投影させた素晴らしい作風になっております。またそれは、昨年10月にリリースされたアルバム『Lido』 (SONY[SICL-64]) でみせた「管弦楽からエレクトロニクスに至る広大な領域のサウンド」と、『9modules.+』 (PFCD04) で突き詰められた「エレクトロニク・ミュージックとダンスの機能性」を優美に纏め上げる綿密なコンポジション能力がなせる感覚、とも言えるでしょうし、またそれが故に、安易にクラシックなダブやヒップホップをなぞることを退け、常に先を見据えた創作活動における産物の賜物である、とも言えるでしょう。9月下旬以降には、このアルバムにおけるアプローチをモチーフにしたライブを各都市で行なっていきます。アルバム、またライブ共々、是非とも堪能して下さい。
というところで今回をまとめると「日本人、こんな暑いのに勤勉だなぁ〜 (それがいいんだか、良くないんだか…) 」というところでしょうか。ちょっとクール・ダウンした方が総体的に考えると実は良かったりするのかもしれませんネ (笑)。
Date[7/2] : 前回salmagazine.org 003のT.U.R.D. US Tour 2004を見て頂いた方は御存じかと思いますが、T.U.R.D.EUツアー始まっちゃいました。原稿も書かずスウェーデンに来ちゃいました。んな訳でスウェーデンから書いちゃいます。
前回のSF・LA、更には原宿GGPXのライブペインティング <turd_0.jpg> を終え、2日後skate thing不在の中、スウェーデンに展覧会のため出発。ヘロヘロになりながら12時間かけスウェーデンに到着。展覧会場の1つであるデザインホテル*1:LYDMARに到着。そしてすぐにもう1つの展覧会場の*2:sneakerstories exhibitionに作品(靴のカスタム)を渡しにストックホルム駅 <turd_1.jpg> <turd_2.jpg> の会場に行く。あまりの会場のデカさに一同驚く。会場に入ると4日後のオープニングに向けて急ピッチに設営中 <turd_3.jpg>。 センスのいいフライヤー <turd_4.jpg> も出来上がっていていい感じ。このロゴを作ったデザイナーPARASIITのKARINとBLANCA <turd_5.jpg> そして今回のプロデューサーのSTOCKTOWNのTEDDY <turd_6.jpg> 。会場にはコレクターのスニーカーと歴史・映像や写真、カスタムスニーカーと言った物達が展示される予定。 <turd_7.jpg> <turd_8.jpg> とりあえずTEDDYにスニーカー「kamiyama:迷彩柄ペイントのアディダスの周りに木が生えてる作品 <turd_9.jpg> inast:ドープなペインとがinastらしい作品 <turd_10.jpg> FISH:ペイントされたPUMAのソールにブラックライトが埋め込まれた作品 <turd_11.jpg> SHiURA:自身のグラフィックをバッチに張りまくった作品 <turd_12.jpg> skate thing: 一見何もされて無いように見えるこの靴。じつは0,3ミリの点が空気の穴にまぎれてドットがペイントされている!! <turd_13.jpg> スウェーデン人もビックリなドープな作品」を渡しホテルにもどる。
宇川氏が遅れて到着するため、3日に靴を持って来る予定。ホテルに戻りくつろいでいると、TEDDYからオープニングパーティーでライブペインティングをしてくれないか?との依頼をうける。取りあえずユル〜クやっちゃう?って事になったのだが、同日開催のホテルでの展覧会(作品の展示・DJ・VJ)の準備もあるのにどうするT.U.R.D.!!? 本当に出来るのか? 宇川氏は間に合うのか? 後編に続く。
*1 / LYDMAR : 世界のデザイナー達が各部屋を製作し、部屋ごとにコンセプトが違うデザインホテルそんな所で、何故かT.U.R.D.が展覧会+DJ+VJのドンチャン騒ぎをする事に…。
*2 / sneakerstories exhibition : コレクターのスニーカーと歴史・映像や写真、カスタムスニーカーと言った物達が展示される展覧会。T.U.R.D.面々も参加する他、shing02やブレイクダンサー・スウェーデンラッパーなどが参加するなんだか凄そうなイベント。
*T.U.R.D. : TOKYO UGLY RICH DESIGNERS の略。アパレルブランド「ベイプ」や「アンダーカバー」などにグラフィックデザインを提供するSKATETHING。かつてベニスビーチカルチャーに影響を受け、そのイラストを「HYSTERIC GLAMOUR」の服でしか見ることができないfish S.HASEGAWA。グラフィックデザイナー、映像クリエイター、VJの宇川直宏。同じくグラフィックデザイナーのSHIURAは、雑誌「relax」の キャラクター「RELAXBOY」のデザインを制作。この2人はミュージックビデオも手がけ、共に「resfest」選出経験を持っている。さらに、日本のスケートシーンに端を発し、独自の活動を行う神山隆二とINASTが参加。神山は、自身のブランド「FAMOUZ」で、グラフィックから版画まで、商業ベースに乗らない実験的な作品でアート界にも影響を及ぼしている。その神山の先輩にあたるのがINAST。グラフィックデザインの仕事と平行して、ライブペインティング等で精力的に活動している。こんな面々が出展する展覧会の名称。ちなみにTOKYO UGLY RICH DESIGNERS の頭文字をとると、TURD=(一塊の)うんこ,糞と言う意味になるギミック付。
かつてインディーズが起こったとき、それはファクトリーでありラフトレードでありミュートであり4ADであり……。テレグラフでありゴジラでありピナコテカでありスケーティングペアーズであり……。とはいえ24 Hour Party Peopleが過去の物語の世界に退き、多摩のマンションの一室でスタートしたavexがビルを建てる現在、インディーズはいまやほとんど意味のない言葉になった。
ここ日本でも、音楽に限らずインディーズの波は様々な断面でいくつかの優れた成果を生んできた。その「考え方」はメディアの世界にも侵入し、いくつかの雑誌が生まれた(または死んだ)。インディーズが客入れの前説として、メジャーの二軍として完全に定着したように、これらの雑誌も否応もなく既存の商業誌を横目に、また目標にしながら活動した。とはいえ既存の価値観の変換はそれなりに時間を要し、ずっとしばらく沈潜し、音楽の世界でインディーズ自体が死に絶えたのを見計らい、そしてここへ来て新たな動きを見せ始めた。特に名前は挙げないが、これまでのメジャー商業誌とは決定的に感触の異なる独自性を備えた雑誌はいくつかある。
とはいえそれらの雑誌に仮に時代精神的な存在を信じ、読み解こうとしたとしても、おそらく当事者にはそうした興味はゼロだろう。それらは各々がかつて浴びた新しい価値観のシーズを自然体で形にしたに過ぎないし、同時発生的に形を成したもの。内容も編集もまったく異なるこれらのメディアをひとつのムーブメントとして括る事は無意味。敢えて括るとしたら、それらはメジャーとインディーズの双方を体験し、一周して周回遅れを抜き去ったデザインと編集の「新型」だということ。
『SIM』は古屋蔵人が創刊したグラフィックカルチャー誌だ。最新号となる『SIM 3』 <sim3_cover.jpg> は様々な意味で強烈。ハードでリッチな造本にナードなコンテンツが炸裂。あきらかな誤字脱字にも「ご愛敬」と言う前に「いや待てよ」と読み解く誘惑に駆られるも、確実に意味はない。
『SIM』の強烈さがどこから来るのかといえば、それはこのメディアの主宰者古屋の強烈さである。例を挙げます。友人の紹介を介してはじめて彼に会った時、まずはその巨大な頭と目つきと顔つきに興味を持った。まだ20代前半の大学生だという彼は初対面の相手に臆す様子もなく、また媚びる様子もなかった(ここは重要)。会話自体は他愛のないもので、その時制作中だったという『SIM 2』に参加するグラフィックデザイナーやアーティストに関する話、アニメの話、ゲームの話、Tシャツの話、共通の友人知人の話etc、いわゆる雑談だ。後日出来上がった『SIM 2』の誌面を見ると、そこで交わされたそれこそ他愛のない会話のいくつかが文字に定着していた。「さてはテーブルの下でテレコ回してやがった!」状態である。当然そんな事はないのだけれど(おそらく)、要はその雑多な状況のノイズの中からポイントを拾い上げる正確な記憶力と情報の処理能力である。多くの局面で彼はそれをやっている。彼がメカといわれる所以は、なにもキカイダーに似ているからではない。キカイダーキカイダーというから彼は機械だー! と洒落を言っているわけではないのだ。
で『SIM 3』の内容ですが、紙幅が尽きたので(!?)それは現物を手にとってみて下さい。
以下その詳細。SIM magazine 3 “NERD” 発行元 : 飛鳥新社 版型 : B5 価格 : 1,470 Yen ISBN : 4-87031-629-3 参加アーティスト : タナカカツキ、大月壮 <sim3_tanaka_oo2uki.jpg> 、宇川直宏 <sim3_ukawa.jpg> 、五木田智央 <sim3_gokita.jpg> 、SHiURA、横山裕一 <sim3_yokoyama.jpg> 、NAN、シド・ミード <sim3_mead_dogs.jpg> 、スケートシング、井口弘史 <sim3_skatething_iguchi.jpg> 、広岡毅 <sim3_hirooka.jpg> などです。Δ
Publisher+Editor:Jiro Ohashi Editor:Kurando Furuya Editorial Staff:Ryutaro Uchiyama/Dai Matsuoka/Kana Satomi/Azusa Iwasaki/Azusa Hitomi/Mifumi Obata/Mayako Sakaino Web Engineering:Pre Plant Contributer:Shiura/Keita Fukasawa/nik/Hiroshi Iguchi(The Bwoy) Design Adviser:Hideki Inaba/Masanori Izumi
elesal/sim magazine/p rnd/shift/depot/beams T/tgb design/enlightenment/tsuyoshi hirooka/unnon/far east recording/now on media/uplink/collider/rocket/progressive form
7/15 UpDate
SAL magazineの最新号Vol.12は7月23日頃より各配付協力店に並ぶ予定。今回のテーマは「ステレオ シンメトリー」。参加アーティストは明鏡止水、永戸鉄也、マーク・マザースバーグ、宇川直宏、大日本タイポ組合、稲葉英樹、ほか。とはいえ今回は参加“アーティスト”以外に、意外で強力なビジュアルが“参加”。数に限りがあります。入手は早めに。ネットショップSAL mag Shopでも配付されます。Link:txt.Archives
ガスアズインターフェイスが最先端の「サウンド」と「ヴィジュアル」の可能性を提示すべく、全国4都市を横断し開催するイベント“SOUND × VISION 2004”。開催と時期を同じくして発売されるDVDには、本イベントに参加しているアーティストの作品、インタビュー等がまとめられている。
日本と海外の音楽&映像クリエイターの共同作品等、今までになかったコラボレーションの実現がこのイベントの魅力。コーネリアス×グルーヴィジョンズ、バッファロー・ドーター×小谷元彦、ヤン・イエネリック×カール・クリーム、ファンクストロング×エンラインメント、パトリック・パルシンガー×マロック、そしてパードン木村×宇川直宏らが参加。
音楽・映像、双方を手掛けるアーティストにはエスエヌディ、レチェンツェントラム、アルバ・ノトa.k.aカールステン・ニコライ、デクストロ、テルコシステムズらが作品を提供している。この豪華なラインナップだけでも期待できるが、彼らの新作や未発表曲をまとめたCD、自身が語るドキュメンタリー映像、そしてこのイベントの全貌を解説したブックレットが、この斬新なクロスメディアのオフィシャルパッケージ(DVD)だというのも見逃せない。
SOUND × VISION 2004 (サウンド バイ ヴィジョン2004)
■イベント
大阪開催:2004年9月11日(土)〜10月3日 (日)グラフ メディア ジーエム
仙台開催:2004年10月 8日(金)〜10月17日(日) せんだいメディアテーク
山口開催:2004年11月3日(水)〜11月23日(火) 山口情報芸術センター
東京開催:2004年12月 3日(金)〜12月12日(日) ラフォーレミュージアム原宿
■オフィシャルパッケージ 9月24日発売予定
本体価格:4,830円 仕様:CD DVD BOOK 特殊仕様パッケージ 発売元:ガスアズインターフェイス株式会社 収録分数:約120分 発売元:ナウオンメディア株式会社 URL:http://www.hellogas.com/ URL:http://www.nowondvd.net
デジタルメディアとダンスパフォーマンスとの融合を意欲的に実践するインデペンデントエージェンシー「ダンス・アンド・メディアジャパン」が8月1日より「ダンス・アンド・メディア 2004/東京」を開催する。<dance_and_media_2004_tokyo.jpg> グラフィックデザイン、エレクトロニカ、メディアアートを舞踏に取り入れ、ニューメディア世代による新たな身体表現をプレゼンする。今年のメインア−ティストは、メディアパフォーマンス界の先鋭、ジョセフ・ハイド。ロンドンを拠点に活動するジョセフ・ハイドはインタラクティブ・テクノロジーを用い、サウンドとパフォーマンスの融合をはかる作品を数多く発表している。< http://www.theperiphery.com> 日本からは舞踏家/蹄ギガ(Sal Vanilla)、建築家/河内一秦(RE[ ])、メディアアーティスト/松尾邦彦(CMprocess,NEST)、サウンドエンジニア/阿尾茂穀(Space Echo)、ミュージシャン/salmon(W.C)が参加し、ジョセフ・ハイドとともに新作“amplified”を発表する。メディアインスタレーションとボディームーヴメントの有機的な連関が生み出す“Subliminal TV,”“Amplified”を是非とも体感してほしい。<dance_and_media_seki.jpg>
●日時:2004年8月1日 18時30分開演 場所:スパイラルホール(スパイラル3F)入場料:2,000円 [ 全席自由 ] URL:http://www.spiral.co.jp http://www.dance-media.jp
アヴァンギャルド/ノイズ・アーティスト灰野敬二とノイズ音楽家“メルツバウ”の秋田昌美が新ユニット“きくり(kikuri)”を結成。大阪にてライブを初披露した。ゲストライブに「世界で最も奇妙な音楽」として知られるフランスのラジオ番組「Cacophonies」のMAKIを迎える必見の一夜!!!!!!!!!!!!!!!!! ●2004年7月19日(月・祝) 16:00-23:30 LIVE:灰野敬二 + 秋田昌美、灰野敬二(ソロ)、Merzbow(メルツバウ)、MAKI (from France)、一楽儀光、小島剛 DJ:taaya(cyo)、Chou Chou Noir(VELVET MOON) 会場:大阪 NOON 大阪市北区中崎西3-3-8 JR京都線高架下 TEL / FAX 06-6373-4919 http://www.hattrick-records.com/NOON 前売:3,000円(1ドリンク)当日:3,500円(1ドリンク)チケット取扱:チケットぴあ (Pコード:177-848) NOON / VELVET MOON 詳細 HATTRICK http://www.hattrick-records.com VELVET MOON http://www.velvet-moon.com 灰野敬二 http://www5e.biglobe.ne.jp/ ̄haino 秋田昌美 http://hatomasamune.easter.ne.jp/merzbow MAKI http://cacophonies.maki.free.frΔ
世界中にちりばめられたアンダーグラウンドの断片をお茶の間にダイレクトにお届けするウマくて速いニュース誌『Massage』が7日創刊した。<massage_cover.jpg> この新聞の名前の由来はマーシャル・ マクルーハンが60 年代に出版したビジュアル的予言書『メディアはマッサージである』から取ったもので、マッサージという言葉は近い未来、メディアがテクノロジーによってより直感的な存在、つまり触覚的なものになっていくだろうというビジョンが込められている。現場で生まれた、リアルな表現を掲載するメディアとして“新聞というフォーマットに乗っ取ったビジュアルペーパーが国内で創刊した”という事実が意味するところは大きい。
東京―ロンドンーベルリン。新聞というメディアを介し、 世界中に散らばるオルタナティブなシーンを繋ぐ未来型ニュースペーパー。その地域で活動するアーティスト自身が世界各地に発生しつつある文化的事件や情報を発信し、生のカタチで世界各地のお茶の間に届ける。また、メディア制作、イベントオーガナイズ、プロダクツプロデュースなどの活動を有機的に連動させ、シーン自体の底上げ、ムーブメントの創出を狙う。オルタナティブな個人による情報の発信と共有。今、起こっていることと、人々が思っていることに沿って、即興的に編集するというスタンスでアンダーグラウンドカルチャーをマスにアピールする新聞。散在するアンダーグランドカルチャーをいかに見せ、そして結束をもたらしてくれるのか。そういうカルチャー全体のレベルアップ効果的な期待も込めて『Massage』の長期的な刊行を真に期待したい!
Contents : 著作権法改正が僕らにのこしたもの、輸入版CDが買えなくなる日。おやじ達の危ない動き / ECDー戦争したらあかん、バトルや<massage_ecd.jpg> / La Mano Fria (Beta Bodega from マイアミ)。アメリカ民主主義をファックし、アンダーグラウンドに君の一票を投じる事 / Shing02ーKosmic RenaissanceそしてFreelancersUn1ted。浮き世の「歪曲」に寄せられたラブソングについて / 光のグラフィティ / フレンチヒップホップと日本のヒップホップとDJスクリューと /
Data:隔月発行 / 32 ページ / 500 円(税込) ARTICLE : Kurando FuruyaΔ
本来、ボクが文章を書く理由なんて無い。言いたい事があればその都度、依頼された仕事や個人的な作品に封じ込めてきたからだ。このコラム(コラムの意味さえ分かってない)の依頼は、随分前に下高井戸の居酒屋で飲んでいる時にSAL magazineの大橋さんが突然ひらめいてしまった無謀なアイデアを発端としている。とは言っても酒の席での話。数ヶ月間は依頼に対しテキトウにはぐらかしていたけれど…そろそろ限界のようで。文章力も知識や見識も何も無いボクに依頼してるワケですから、大橋さんにしか見えてない意図があるのでしょうか? まぁエロの世界にだって『素人投稿系』があるからなぁ〜とか自分に言い聞かせてみたりしながらボクなりに挑戦してみたいと思っています。
最初に基本姿勢みたいなモノを記しておこうと思います。例えばボクはTHE BEATLESが好きです。(よく居るマニアックなコレクター気質ではない。)記憶をたどると小学生の頃(たのきんトリオや沢田研二...そんなカンジの時代)に堺正章&榊原郁恵が司会を務める歌番組『ザ・トップテン』の合間に流れたCMだったか... この辺りの詳細は定かでは無いけれど、とにかくCMソングとして『プリーズ・プリーズ・ミー』を聴いた事が最初なのは間違いない。これは黒と白の2トーンに分かれているガムのCMで、最後にメンバー4人のそっくりさんが前後2人づつに並んでいてガムを持ち「プリーズ!」と言っていた事、ほぼ同時期に堺正章が『黒白半分』という似たようなガムのCMをしていた事、テレビを一緒に見ていた母に「これ誰?」って質問した時の部屋の明るさ、そういう記憶も『プリーズ・プリーズ・ミー』を聴けば芋蔓式に掘り起こされてきます。一度好きになった物事がなかなか嫌いになれないボクは今でも彼らに関する未知のアーカイヴに感心する事も少なくない。数年前に出版された『PAUL McCARTNEY -MANY YEARS FROM NOW-』の中の言葉を借りれば「影響を受けるものが必ずしも好きなものとは限らない」というのがボクにとっては重要な考え方の一つだ。例えば、THE BEATLES派? THE ROLLING STONES派? のような子供の議論があったとする。でも双方どちらかの文献を紐解くと必ずこの2つのバンドの交友関係が浮き彫りになってしまい、結果的にどちらも気になってしまう。順序が早いか遅いか、入り口が右か左か、結局はタイミングの問題なんだろうなぁ〜って、子供の頃から気づいていた。こんなカンジであまりマニアックでないテーマに対してガタガタ言う事にします。最後に、読み返してみると2回も堺正章という人物が登場している事に気づく。コレは日本テレビ系で放映された『西遊記』の影響で、子供の頃から気になる存在だった事が推測されます。この西遊記はイギリスで放送されて人気を博した事もあってか、今年の6/25〜6/27に開催されたグラストンバリー・フェスティバル2004の広大な会場において、堺正章扮する孫悟空の顔がプリントされたTシャツを着た人とすれ違った瞬間ボクは混乱し、高揚し、笑った。そして明石家さんまがタイミングを見計らって「堺正章でございます!」というあまり似ていないモノマネを唐突にカット・インする瞬間を思い出した事もメモがわりに記しておこう。さらに先に書いたガムのCMを中学生の頃にもう一度見たくなり、日曜の夜に放送していた『テレビ探偵団』という番組の『なつかCM』というコーナーで、ゲストのタレントさんがリクエスト出来る特権を羨ましく思ったような記憶までオマケとして出てきたから不思議だ。そんな孫悟空との再会の翌日、ボクはこの会場でポール・マッカートニーを観た。
Article:Hiroshi Iguchi
「ウナ・セルベーサ・ポルハボォール!」はたまた「ドス・セルベーサス・ポルハボォール!」‥‥「トレス」「クアトロ」「シンコ」‥‥とまらないサンミゲルの程よい喉越し(笑)そお、今年も結局行ってしまいましたヨ、セニョーレス・イ・セニョーラス、ポルスプエスト、セニョリータス!
11回目を迎えるアドヴァンスド・ミュージック&マルチメディア・アートのフェスティヴァル『ソナー(SONAR)』<http://www.sonar.es/portal/eng/home.cfm> 毎年6月第3週の木曜日/金曜日/土曜日と3日間に渡り、観光都市としても世界的に成功を納めた例として有名なイベリア半島の港町バルセロナにて行なわれる音楽とアートの祭典です。そこで展開される幅広く魅力的なコンテンツの様々、またバッチリな気候風土(この時期はもう真夏直前といった感じで最高気温は30℃強、炎天下ではその紫外線の強さとも相まって結構きてますが、湿気がない分木陰は涼しくて良いです;^^) 、飯の旨さ、人の暖かさ、女性の美しさ!(ラテン系の女性は本当に綺麗です!)に導かれ、気が付いたら今年で4年目(一昨年2002はPROGRESSIVE FOrMのレーベル・ショウケース、昨年2003は青木孝允がツジコ・ノリピー嬢とのサポート共演)、そそろそろガイドでも出来なそうな感じになっております^^;。<http://www.dropcontrol.com/ ̄p_form/ image -page/images.02-june-sonar1.html>
<http://www.dropcontrol.com/ ̄p_form/ 2003euro-photos/images.03-june-barca1.html>
<http://www.dropcontrol.com/ ̄p_form/ 2003euro-photos/images.03-june-bar2-1.html> 今年は仕事の関係上残念ながら初日17日(木)には間に合わず、<教授+PAN SONIC+FENNESZ+バルセロナ交響楽団>のスペシャル・パフォーマンスを逃してしまったことは残念、、、が、しかし、今年も堪能してきました! 日本のメディア的に言うと、おそらく今年『ソナー2004』のトピックはHUMAN AUDIO SPONGE名義にてオリジナルYMOの御三方が同じステージに立ったことが挙げられるのかな?<sonar_HumanAusioSponge.jpg> この点については今後様々な日本のメディアに露出が出てくると思われるので折に触れチェックしてみて下さい。加えて、御三方によるパフォーマンスの映像を担当したのが黒川良一、ということは是非記憶に留めておいて頂きたい!<sonar_schedule.jpg> さて、『ソナー2004』を終えたあとのトピックとしては、以下2点が挙げられました。1)まずは、『前売りチケットのソールド・アウト!』。『ソナー』はここ近年、14時より22時までバルセロナ市内中心地の現代美術館にて行なわれる<sonar by day>(ここには所謂「先鋭的」「実験的」といった要素が当てはまる多くのコンテンツ、パフォーマンスが6つの会場“SONARVILLAGE” “SONARDOME” “SONARLAB” “SONARCOMPLEX” “SONARAMA” “ESCENARIO HALL” で同時進行、“ADVANCED”というキーワードを掲げる『ソナー』の大きな特徴)、及び22時よりのオール・ナイトで市内中心地よりタクシーで15〜20分程の会場(幕張メッセの1.5倍くらい?、3つの会場「SONARCLUB」「SONARPUB」「SONARPARK」で同時進行)にて行なわれる『sonar by night』という大きく2つのプログラムで構成される1日、それが3日に渡り行なわれるフェスティヴァル(要は大まかに捉えると1日2『day&night』プログラム×3日=6つのプログラム)で、厳密に言うと2日目18日(金)の『sonar by night』以外の5つのプログラムが前売り段階でソールド・アウトになってしまっておりました。これには本当ビックリ。昨年までの3年ではあり得なかったことなので友人に新たなチケットを手配するのにも一苦労(苦笑)僕は18日(金)2日目よりの参加でしたが、勿論雲ひとつない晴天、気温も本当に