2007 :

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2006 :

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salmagazine.org 002

6/15 UpDate

contents :

/NEWS

one  SAL T-shirts vol.2.5 Release

SAL magazine vol.11 "AUDIO" 誌面に書き下ろされたオーディオパーツTシャツの第2弾は7月初旬が販売開始予定。モチーフと参加アーティストはTGB Design 小宮山秀明による電源タップ。3色のシルクと、胸にエレクトリックシグナル入り <beamst_tap.jpg>。草野剛によるRCAオーディオ端子はエンボス加工のように隆起した2色端子が胸に入ったデザイン<beamst_code.jpg>。エンライトメントデザインのヘッドフォン(厳密にはSTAX製のイヤースピーカー)は、インクジェットとシルクスクリーンを組み合わせた贅沢なプリント入り<beamst_earspeaker.jpg>。以上、3ラインナップ。広岡毅デザインのApple製「iPod」Tシャツに関しては近々BEAMS T / Appleと連動しての展開を計画中。追ってこの場で発表します。URL : http://www.beamst.com

two  SAL magazineナイト3.5@Apple Store, Ginza

SAL magazineナイトがバージョンナンバーをコンマ5上げて銀座のアップルストアで開催される。これはSAL magazineがディレクションしたDVD『AUDIOVISUALJAPAN』のリリースを記念したもの。このDVDはSAL magazine本誌のVol.10、Vol.11の映像版ともいえるタイトル。当日は『AUDIOVISUALJAPAN』にも登場した宇川直宏×テイ・トウワのトークショーをメインに、DVDのダイジェスト版上映、大橋二郎によるDJ&VJが行われる。各プログラムはそれぞれ30分。トータル1時間半のミニイベント。入場は無料。

●場所 : Apple Store, Ginza  東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館3Fシアター  TEL : 03-5159-8200  日時 : 6月24日(木)7:00p.m〜8:30p.m  入場無料  URL : http://www.apple.co.jp/retail/ginza/

three  SAL magazine Vol.12、7月中旬リリース

SAL magazine最新号、Vol.12が現在制作中です。今回は絞った参加アーティストと構成による、ある意味これまでにないissueになる予定です。"AUDIO&VISUAL"、そして"AUDIO"、ときたテーマがVol.12ではどう設定されるのか、その内容と共にご期待下さい。リリースは7月中旬を予定しています。

four  CET(セントラルイースト東京)始動、CET04 今秋開催

セントラルイースト東京実行委員会(千代田区内神田、委員長:鳥山和茂)が、「CET04(セントラルイースト東京2004)」の開催を発表した。以下リリースより転載。

●昨年、神田・東神田・日本橋・八丁堀などのエリア=東京の東側で実験的に行われた第一回目のイベント、「東京デザイナーズブロックセントラルイースト(TDB-CE)」では、空き物件におけるアートやデザインの作品を展示、都市再生を考えるシンポジウム、ワークショップの開催など、様々なプログラムを通して、クリエイターの力による地域の活性化を提案した画期的なイベントとなり、大きな反響を得ました。クリエイターのみならず、地域の住民の方々、大学生を初めとするインターンスタッフの参加など、創造の場に実際に参加したさまざまな人々から「TDB-CE」が継続的な活動へと広がっていくことを望む声も大きく、「CET(セット)」と呼称も新たに始動することとなりました。

街に散在する空きビルを舞台にした、自由闊達な空間利用の試み。それは経済性を主眼においたリノベーション計画ではなく、自由な表現活動からスタートする価値転換の実験でもあります。セントラルイーストとはかつての東京(江戸)の中心地であり、外部からの働きかけを受け入れつつ変貌を遂げてきた歴史を持つ場所です。地域の活性化を願う地元の方々と創作の場を求めるデザイナーやアーティストの出会いによって、ここがさらに新しい文化を芽生えさせていく格好の実験場となることをわたしたちは確信しています。

「CET(旧TDB-CE)」は、神田〜東神田〜馬喰町〜横山町〜東日本橋〜日本橋〜人形町〜八丁堀を結ぶエリアにおいて、街をギャラリー化し、シンポジウムでその意味を問い、イベントで体感する、複合的な運動体です。都市計画、建築、アートノこれまでバラバラに語られてきたものを融合するものとしてのREDESIGN。その循環としてのRECYCLE。  CETは、第二回となるフェスティバル「CET04」を開催することによって、踏み出した一歩をさらに進めます。──転載以上。

●CET04(セントラルイースト東京2004)  期間 : 2004年9月17日(金)〜9月26日(日)の10日間  場所:神田エリア、馬喰町エリア、八丁堀エリアを中心とした、空き物件、空き地、店舗、学校、寺社、飲食店、地下道など  参加クリエイター(アーティスト・デザイナー・建築家、など) : 100名(予定)  後援:東京都、千代田区、中央区  協力町会 : 東神田町会、東日本橋町会  事務局 : 〒101-0047東京都千代田区内神田3-5-1大蓄ビル2F(REN-BASE UK01内)  TEL : 03-3253-6355/FAX : 03-3253-6356  Eメール : cet@z-pro.info

●なお、CETでは企画に協力いただける企業パートナー、展示会場用の物件、インターンスタッフを募集中とのこと。詳しくはCETのWebサイト(http://www.tdb-ce.com)まで。

five  CQ Grandprix

国内外の著名なクリエイターからアマチュアまで、様々なレベルとスタイルで作品を発表、提案しているコミュニティ「CQ」が映像作品を募集する。オリンピックイヤーの今回のテーマは "スポーツ"。募集されるのは、携帯電話やPDA、D-snapに代表される小型のビューアなど、QVGA、QCIFクラスの小さな画面で楽しめる映像表現。Small Window Entertainmentと名付けられた映像表現への注目と需要は今後とも増す一方だ。まだまだ未開拓なメディアだけに目新しい表現が期待されそうだ。

●応募要項  応募資格 : 不問。  応募締切り : 7月31日  映像の長さ:60秒以内  解像度 : 横320×縦240ピクセルのQVGAサイズ  データ形式:自由(但し再生に特殊なソフトが必要な、一般に知られていない形式は除く)  データ容量 : 10MB以内  詳細 : http://cq.panasonic.jp/index2.html

●応募先、問合せ  〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-17-10 原宿アールビル3階 ナウオンメディア株式会社 「CQグランプリ Vol.01 作品募集」係
TEL : 03-3406-8835(月〜金/10:00〜18:00 土日祝は除く)

six  RESFEST2004「RESMIX」ENTRY

サンフランシスコを皮切りに世界10都市以上をツアーするデジタルフィルムフェスティバル「RESFEST」の日本特別プログラム「RESMIX」の作品募集が7月1日(必着)までに延期された。

応募できるジャンルはアニメ、モーショングラフィックなどのショートフィルムを扱う「RESMIX SHORTS」、ミュージックビデオを扱う「RESMIX ELECTRONICA」の2つ。応募条件は制作行程の中でデジタル技能(DV撮影、ノンリニア編集、エフェクトツール、3DCG等)を使用していること、過去RESFESTに応募していないこと。NTSCビデオテープ(MiNiDV、DV-cam、VHS)、CD-ROM、DVDのいずれかで応募のこと。申込用紙は2003年RESFESTプログラムガイドに掲載されているほか、RESFEST Japan公式ウェブサイト http://www.resfest.jp よりダウンロード可能。エントリー料は2,000円。詳細は公式Webサイトで。

●主催:RESFEST Japan Tour事務局  Place:東京都渋谷区神宮前6-17-10 原宿アールビル3F  Tel : 03-3406-8835  URL : http://www.resfest.jpΔ

/FEATURES

one  KOJI MORIMOTO Exhibition

吉祥寺のアンテナショップ「33」でKEN ISHIIのミュージッククリップ「EXTRA」や「アニマトリックス」などで国内外から注目を集めるアニメーション監督、森本晃司氏初の作品集『0レンジ』の出版記念エキシビションが開催される<daikichidaikyo.jpg>。  テーマは吉祥寺の「吉」から連想される「大吉/大凶」。3m×1mの野外大型サインボードを使用した作品「大吉ハイ!」「大凶デス!」や「0レンジ」で描かれた作品の原画などを展示。店内のモニターでは過去の監督作品や「0レンジ」のアニメーションが上映される。  また、会場では「大吉Tシャツ」「大凶Tシャツ」や、森本氏とDJ Q'hey氏のコラボレーションにより制作された実験的CD『大吉/大凶ep』が販売される。

●森本晃司画集『0レンジ』発売記念エキシビション「大吉ハイ!大凶デス!」
Date : 7/16(金)〜8/31(火)  Place : Shop 33(吉祥寺)東京都武蔵野市吉祥寺本町2-22-5-1F  Tel : 0422-28-7515  URL : http://www.shop33.com

●画集『Oレンジ』
アニメーション作品を中心に独特の世界観を展開してきた森本晃司待望の初単行本。これまで描きためた500点以上のスケッチやらくがきを中心に雑誌や本に掲載されたイラストの他、ポスター、フライヤー、森本晃司オリジナルブランドから出されたTシャツ、オリジナルキャラクターの洋服を特別制作し、撮り下ろしたフォト、描き下ろしパラパラ漫画、描き下ろしストーリーなど、森本晃司の世界を一冊の本にスクラップした作品集。
ページ数 : 280ページ  発売予定 : 6月  予価 : 3,700円  発売 : 飛鳥新社

●shop 33
東京・吉祥寺にて展開する複合メディアショップ。エレクトリックミュージックから派生した音楽シーン、クラブシーンを中心にしたスタイルを提唱し続ける老舗的な存在であり、ファッション・ミュージック・アートをふんだんに取り入れた独自の商品セレクトは定評がある。ウェアとソフトウェアを取り混ぜ、吉祥寺というローカルな視点とデザイナーズリパブリックに代表される世界的なグラフィックチームとの活動等グローバルな連係を常に試みており、森本晃司氏との親交も厚い。来る7月15日、23年営業してきた現店鋪から新店舗へ移転。井の頭通りに面した路面店となる。
新住所 : 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-22-5-1F  電話:0422-28-7515  fax : 0422-28-7516

two  Double Negative Yes, assertive "UNNON"

世間には膨大なアパレルブランドが乱立しているが、これまでストーリーテリングの役割すら担ったファッションブランドはそうなかったように思う。UNNONのアイテムにはストーリーが含まれているし、遊び心を通り越したバカのりで突っ切ってる感が他に例を見ない。<unnon_image.jpg>ブランド名である「アンノン」が意味するところはUN=否定、NON=否定つまり二重否定のうえでの肯定を表している。「ストレートには物事を肯定出来ないけれど、結局は肯定。」そういうスタンスが彼らの一見ひねくれたようで実はオープンスタンスというのが面白い。  UNNONのメンバーは現在のところ主宰の安藤悟史、映像も手がける大月壮、NANの佃弘樹と廣瀬晋の4人<unnon_designers.jpg>。今後、広岡毅 http://hiro-ka.serveftp.com/ 、SHIURA、黒川知希などが参加予定。  お世辞にも素直とは言えない思考の持ち主である彼らが集まって、妥協する事無く議論しつくした末、彼らのアイデアとバカノリがTシャツのコスト内ギリギリ最大限に落とし込まれたウェアブランド。それぞれのデザインには4種類のタグの中から1枚がランダムに取り付けられる。タグデザイン自体も裏表で2コマ漫画になっていたりと隙がない。"厳密なコンセプトは無い、しかしながら短絡的思考によるプロダクトでも無い" それがUNNONであるように思える。

>UN001 "Sword" : 人類から植物、動物までコラージュされた巨大な剣のデザイン。剣というイルになりがちなモチーフをあえて迫力の無いアイコンで構成し直している。4,800円。<unnon_UN001gray.jpg>

>UN002 "Unknown Creature" : 全身毛だらけで、しかも三角形。立ち上げ直後の現在、アンノンを象徴する意味不明なクリーチャーがプリント。70'sロックTシャツを彷彿とさせる配色に、佃曰く「この怪物のフケ」というラメプリントがこぼれ落ちる秀逸デザイン。5,800円。<unnon_UN002chacoal.jpg>

>UN003 "Keris" 「その剣を持ったものは決して戦いで傷を負うことがなかった。」という伝説の剣がモチーフ。降り注ぐ剣はシルクスクリーンと、ステッチ刺繍が交互に配されるという凝りに凝ったデザイン。9,800円<unnon_UN003navy.jpg>

URL : http://www.unnon-web.com/  Article : Kurando Furuya  Photo : UNNONΔ

/ARTICLE

NEWS-29 [現場最前線]
"audio forma presents BERLIN ELECTRONIC MODERN feat.Rechenzenetrum,Hermann&kleine, Christian Kleine, static and sketch show"

特に理由はなかった(というわけではない)のですが(笑)、これまで「必要のないアドレスは持ちたくない」という信念(?)のもとPROGRESSIVE FOrMの活動を続けてきた僕に、5月9日よりとうとう(この場合+の意味合いかな?)オフィシャルのアドレスがひとつ増えることになりました[nik@towatei.com]。追ってこの話しに触れることもあるかと思いますが、そんなこんなで怒濤のごとく過ぎた5月を締めくくったのが "audio forma presents BERLIN ELECTRONIC MODERN"。御存じない方も多数いらっしゃるかと思うので少々補足を。

audio formaとは昨年9月より始めた "daisyworld discs"(細野氏のレーベル / A&R東氏) とPROGRESSIVE FOrMの共同企画・制作不定期イベントです。「何故共同か!?」ということには諸々理由があったりなかったり(笑 : 感覚的な側面もあるかな?) するのですが、重要な要因のひとつに「両レーベルを跨ぐアーティスト(この場合、黒川良一やeater)の存在」があります。そのような背景があり、昨年9月12日@六本木super deluxe(#1)、9月14日@青山CAY(#2)、両レーベルのアーティスト<http://www.dropcontrol.com/ ̄p_form/ image-page/images.03-sep.12-af-1.html>  <http://www.dropcontrol.com/ ̄p_form/ image-page/images.03-sep.14-af-1.html>を中心に第1回目を開催したわけですが、今回はその第2回目となりました。

テーマはズバリ "ベルリン"。前からではありますが現在でも音楽のみならず数多くのアーティストがその活動の拠点としている都市、というのは皆さん御存じのことかと思います。そこで以前より深厚があり世話にもなっていて「いつか呼んであげたいな…」と考えていたCITY CENTER OFFICES(通称CCO)のタディとクリスティアン <Hermann&Kleine / Christian Kleine>、そしてハンノ(STATIC / ※Hannoという名前はゲルマン系に良くあるらしく、半野(喜弘)さんも「メールのみだとドイツ人に間違われた/笑」とのことでした)、また昨年の "Director's Cut (mille plateaux)" がグットきたRechenzentrum(ライブについては音楽マーカス、映像リルヴァンの2人)。「アレッ!皆ベルリン在住!」ということで5月30日@青山CAY(#3)、6月1日@京都ドイツ文化センター(#4)、6月2日@大阪BRIDGE(#5)との運びになりました。

総じて言えることは「皆、本当にいいヤツ!」でした(^ ^)。「人間的に」ということは勿論のこと「時間に正確!」という意味でも日本人とドイツ人は相性が良いのかもしれませんネ。そんな彼等が奏でる音だから悪いわけありません! クリスティアン〜ヘルマン・ウント・クライネのセットはタイトなブレイクビーツを基本としつつヴァリエーション豊かなサウンド、ハンノは楽曲単位として見事に昇華された大人の雰囲気、レッヒェンツェントルムはディープさの中に溶け合った研ぎすまされたリズム構造が抑揚を保ちつつ絶妙の流れを演出、それぞれに素晴らしいパフォーマンスだったと思います。また加えなければいけないのは、SONAR2004を控えたスケッチ・ショウ(気合い入っているようでした!)の完成度の高いライブ、初の披露となった青木孝允 + eater + 渡辺充(半野喜弘の「multiphonic emsenble」などでもならすこの上なく素晴らしいドラマー!)の3人によるトリオの質の高いパフォーマンスの2点が挙げられるでしょう。まとめると「ドイツ人はとにかく良く喋る!」という点に集約されるかと思います(笑)。明日よりバルセロナ "SONAR2004"に飛びます。帰国後6月25日には青木孝允の5thアルバム "simply funk"(手前味噌ですが本当素晴らしいです!)発売になります。では来月のSONAR2004リポートで。(nik from PROGRESSIVE FOrM)

Isn't it
Basement Jaxx x new stench x ageha

悪友のnew stenchのKIDNEY(Basement Jaxxのジャケット等を手掛ける悪友)<theKIDIOT.jpg>の誘いでぶらりとagehaにて行われたBasement Jaxxのイベントにおよばれすることになった。入り口でKIDNEYを待っていると、リムジンが到着し中から颯爽と登場した勘違い芸能人$@神%#う@$*が登場。かる〜く中指を立て入り口で待っていると、外国人のボーイが出迎えに来てくれVIP ROOMに案内してくれた。

初agehaの為、最初の一歩足を踏み入れるとびっくりな光景が、何だっ?この巨大なバブリーな箱はと驚きながらさらに進むと、3,000人位の観客が盛り上がっている。<JAXX CROWD.jpg>日本の景気もここまで盛り上がってきかたかぁ?と思うくらいのバブルぷりはゴールドを彷佛させる様なゴージャスさにビビリギミ。そういえばVIP ROOMって最近聞かないよな〜と思いながらVIP ROOMに到着、やっぱりいました$@田%#@の*! 周りを見渡すと売れない芸能人やバカネーチャンの嵐!! back to the バブルって感じの違和感を覚えながらバルコニーへ出るとBasement JaxxのマネージャーMANSIがDJブースからこっちへ来いのジェスチャー。2人の筋肉流々セキュリティに厳しいチェックを受け中に入ると、なぁなぁーんと控え室にはジャグジーが!! さらに階段を上がりDJブースへ、3階立てくらいの高さの巨大DJブースがっ!あまりのゴージャスぷりに脱帽。Basement JaxxのFelixとSimon に挨拶し<Felix BuxtonSimon Ratcliffe.jpg>KIDNEYと騒でいると、天井から宙釣りの10人程のサルティンバンコばりのパフォーマーが天井からクルクル周りながら踊っている光景になんじゃこりゃ!!!!!!!!!!!! あとで聞いたところFelix達も<FELIX BUXTON.jpg>、なんじゃこりゃ!! 聞いてないよ!! と思ったらしい。PLAYが終ったあとクールダウンのため、みんなで外のプールサイドへ<JAXX CREW+SHiURA.jpg>。その後も、あまりのagehaのハチャメチャぷりに怒りを通り越しハイになって楽しんだクレイジーな夜だった。

VIP ROOMで寛ぐバ○業界人と音楽を楽しみに来ている観客のギャップをつまみにBasement Jaxxの選曲を楽しむ不思議なNEW感覚な一夜!! 色んな意味でagehaは面白いかも........。(SHiURA)

Basement Jaxx
偉大なるハウス・ミュージック革命──イギリスのFelix BとSimon Ratcriffeによるベースメント・ジャックスは、94年にレーベルAtrantic Jaxxを発足させる。そして、サンバ/サルサ/ラテン・ファンク/レゲエ/ジャズ/ディスコの要素を飲み込んだ、「Sanba Magic」「Fly Life」「Be Free」「Daluma」といった革命的なダンス・トラックを立て続けに発表。それらは、アンダーグラウンドからメジャー・シーンを震撼させ、ハウスのみならずクラブ・ミュージック・シーン全体に及ぼした功績は大きい。

NEW STENCH
KIDNEYとSUBWAY LUNGの二人から形成するイギリスを代表する変態ユニット。<kidiot poster.jpg>2001年からXL-RECORDINGSと仕事を開始。"BASEMENT JAXX"は2ndアルバム「ROOTY」のCDジャケットから担当している。その他、CONTROL TOWER RECORDINGSやLAB MAGAZINEをクライアントとし、日本でもtheVERSUSエキシビションに参加する一方、ファッションブランドMOOG<MOOG.jpg>やTOILET<TOILET T-SHIRT.jpg>やスペースシャワーTVからの仕事依頼をこなすなど幅広く活動している。Basement Jaxxの悪友。

NEWハイプ研究所
対OLDハイプBOMBファイル#001
FRESH!!!!!! な共感覚に唸るフリーペーパー「Quest」

こと日本に於いて顕著な現象だと思うのだが、古くはミュージシャンをおしなべて"アーティスト"と呼びかえた例から、最近は"ストリート""コラボ""スタイル"果ては"カルチャー""クリエイター"という言葉まで、ハイプなメディアに換骨奪胎、いいようにしゃぶり尽くされて本来の意味が腰砕けとなり、もはやカタログ誌の表紙ぐらいにしか使えなくなってしまった言葉言葉言葉、そうした死屍累々たる言葉の"メディア"に囲まれたわたしたちの生活。旨味成分をあらかた抽出し尽くされてカスと化したそれら言葉をもってしか自らをアイデンティファイできないのが現代の事情、識者をして病理と言わしめる現象が揃い踏みなのはさもありなん、と思うのだが、やや話とんで、一時期サブカルの雄とばかりショップ店頭を賑わせたフリーペーパーの類が、カンブリア期のバージェス動物群よろしくほぼ絶滅してしまったのも、物事を指示する言葉の空洞化と関係があるように感じる。

あれは'90年代後半のこと、音楽にしろファッションにしろ"サブカル"が興隆を極めていた時期であり、頻出した"インディ"なネタが急速に"メジャー"に吸収され両者の境界がヨレヨレと化した、その最後の界面活性期であった。境界例(ボーダーライン)という言葉に至っては、その語源となった精神医学的症例自体が以降数年で急減してしまうという、非常にILLな末路を迎えている。いずれにせよ、以後メジャーなメディア各媒体はおしなべてそれら「なんとなく意味をぼかして使えて"オシャレ"風な」カタカナ語を連発、そうして創出された"メジャー系インディバンド"や""行列が出来る隠れ家カフェ"自分に合ったスタイルがみつかるセレクトショップ"など、文字通り意味不明語の猖獗地獄へと世は突入した。こうなると"コア"なスタンスで"インディ"に情報を発信していこうという、その志自体が骨抜きとなる。現代に於いて独自性あるメディアを展開することの難しさがここにあり、その結果が、発信と称して極私的空間に引き籠っているケースが9割方のブログ称揚時代というわけだ。となれば、何事かをメディアとしてレペゼン、発信することの意味はどこにあるのか。そのひとつの答えとして「Quest」を挙げたい。

最新号の表紙<Quest17_hyoushi.jpg>をはじめ過去一連の表紙<Quest_bn.jpg>だけを見ても判る通りこのフリーペーパーは、作り手がコアに没入したものをピンポイントに掲げることで、同じ感覚を持った読者を引き寄せるだけの強度を獲得している。重要なのは発信者が掲載対象を本当に興味深く思っているということや、何より自らが楽しんで作っているということであり、また出演者も、メージャーな雑誌では絶対に写真NGな著名人が姿を露わにしていたりと、連携して楽しんでいる感が誌面を通して伝わってくる。それが読者との共感覚的な結びつきを生じさせ、ハイプなメディアとは違ったオリジナリティを確立せしめている。そう、この「共感覚的」ということこそ、ストリートカルチャー以後の我々が身に付けつつある、新たなサバイブの方法論であり、"一般"を想定してマーケ的な"最新"情報をプレスリリースそのままに垂れ流す大半の既存メディアを見抜く際のキーワードである(宇川直宏がよく口にする「ヤバい!!!!!!」もその一例)。誌面に託された想いと、そこから生じる共感覚的強度とが、他の何ものをも大きく引き離し、一旦は空洞化した言葉を蘇生させ、この細分化/断片化された世界を意味あるものとして再びFRESH!!!!!!!!!!! に浮かび上がらせるのだ。(Keita Fukasawa)

txt.Archives
002 : Presents

大地のヒエロファニー(聖なるものの顕現)の宇宙的構造が、本来の大地的構造に先行していたことは、子どもの起源についての信仰の歴史によって証明される。受胎の生理学的な原因が知られるようになるまでは、人々は、子どもが女性の体内に直接挿入される結果、母となると考えていた(中略)。彼ら(子ども)は、水棲動物(魚、蛙、鰐、白鳥など)によって運ばれて、母の体内に呪的接触によって入れられる前は、岩、深淵、洞穴の中で、成長したのである。(ミルチャ・エリアーデ『豊饒と再生』より)

「子は授かり物」といういわゆるコウノトリの話は、かつて懐妊発表前の(日本の)皇太子のコメントなどにも頻出しており、現在でもこの手の喩え話をする際のポピュラーなイメージである。──ちなみに授かり物は「預かり物」でもあり、大切なものを運ぶ水鳥(コウノトリ)は「ペリカン」となって運送会社のイメージシンボルにも採用されている。「子どもをくわえる猫」のイメージも動機は同じであろう──たとえばアルメニア人は、大地を「人間が発生してくる母胎」と考えていたというし、ペルー人は自分たちを岩や石の子孫だと信じていたという。またヨーロッパにも、かつて子どもは沼や泉、川などから「やってくる」という言い伝えが残る地域が多かったのだという。大地はかつて、単なる土地固有の領域ではなくて、人間を取り巻く全環境のミクロコスモスであったらしい。

「ミクロコスモス(小宇宙)」という言葉には、どこかモザイクやアラベスクといった幾何学紋様を思わせるところがある。脈絡のない連想を更に続けてみれば、それはアジアとはまた違った西洋と東洋の交錯するイスラムの異国情緒からくるのかもしれない。でもそうしたイメージは、往々にしてハリウッド映画「カサブランカ」が描くノスタルジックな砂漠のイメージであり、「シェルタリング・スカイ」が描く西欧人の退廃と幻想のモロッコなのかもしれない。そしてさらにイスラムをアラブと言い換えてみると、観光的な旅情とエクソティシズムから一転し、現実的な"逞しい商人"といったイメージもまた浮かんでくる。

そういえば先日、カーサァーカーサァー! ゲッ、ゴヒャ〜クイン!! カーサァーカーサァー! ゲッ、ゴヒャ〜クイン!! と野太い声で怒鳴るアラブ系外国人のおじさんが原宿駅前の路上でビニール傘を売っていたのだけれど、この雷のような親父が現れたのは、突然の雷雨直前のことだった。どこでどう待機していたのか全く不明だし、突発的な雷雨をどこで予測したのかも不明。しかしズブ濡れの通行人に飛ぶようにビニール傘は売れていたのだから、オジサンにとっては雨はそれこそ天の恵み。ありがたい贈り物であろう。一応念のため「いくらですか?」と訊けば「ゴヒャ〜クイン!!(500円)」と怒鳴るのだが、いくらコンビニで同じものが380円で買えるとわかっていても値切る気にもならない。とにかく買う。この雷雨の中では思案している余裕などない。

シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックという4色の網点に分解され、インクで紙に定着されたグラフィックとテキストは、タダ=クズ=紙の無駄=森林伐採=環境破壊=社会悪というごとく一般的な概念としてのフリーペーパーに転生するのだけれど、熱帯雨林の猿が住処を追われ絶滅の危機に瀕するこの現状を憂い、取りあえず名前にサルを戴き森林の回復を神に祈ってみる。その豊かな森林は熱帯の異常気象を寧らかに回復させ、生命を育み、雷を伴うスコールが降り注ぎ、人々に豊饒を贈る。カーサァーカーサァー! ゲッ、ゴヒャ〜クイン!! 「ゲッ」というのは「Getしろ」という意味らしい。

贈り物やプレゼントに受け身的なニュアンスを感じるか、または贈る側の積極性を感じるかはシチュエーションにより様々。しかに自分から獲りに行くという「Get」のポジティブさは、贈る側と贈られる側の礼節を越えて、もっと野蛮なコミュニケーションが生まれる予兆も孕んでいる。[初出:SAL magazine Vol.02](Jiro Ohashi)Δ

/REPORTS

one  audio forma Berlin Electronic Modern

常にフロアを意識したエレクトロ二カの培養に力を注ぎ、SILICOMや黒川良一らのアーティストを輩出してきたPROGRESSIVE FOrM。そのPROGRESSIVE FOrMがdaisyworldと共にエレクトロニカサウンドの「今」をプレゼンした"audio forma BERLIN ELECTRONIC MODERN"が5月30日に青山Restaurant CAYで催された。ベルリン・ロンドンを拠点に数多くのアーティストをかかえるCCOからHerrmann&Kleine、STATIC、さらにはエレクトロニカシーンの牙城MILLE PLATEAUXからRechenzentrumを招き、エレクトロニック・ミュージックの鉱脈「ベルリン」に光を当てる。

はじめに会場を賑わせたのがHermann&Kleineの登場だ。Christian Kleineがその穏やかな風貌に違わない、柔らかな木漏れ日のような音をラップトップから紡ぎだす。その繊細な音のふところに容赦なくミニマルビートをぶち込むのは、デトロイトテクノを敬愛してやまないThaddeus Hermann。ラップトップのかげに身を潜め、ぎこちなさそうにマウスをいじくるKleineとは対照的に,“Respect UR!”といわんばかりにタテノリのビートを打ち込み、体を上下に揺らすHermann。二人とも本当に楽しそうにラップトップと向き合っている<audioforma_hermann&kleine.jpg>。Hermannはベルリンを拠点とする著明な音楽専門誌『de:bug』のエディターでもある。この大きな体で仕事の合間にこそこそと曲作りに励んでいるのを想像すると可笑しい。  CCOからの二人目の刺客STATICは真っ赤なスーツにネクタイ姿で登場<audioforma_static.jpg>。ド派手な衣装でド派手にアピールかと思いきや、実に淡々とショウをこなす。ストイックながらも温かいその音の感触にまたもや予想を裏切られる。この一貫性の無さがすごくファンキー。そして、曲の合間にボソッと「ダンケしぇーん」。  その後すぐに“ニッポンエレクトロニカのゴッドファーザーズ”スケッチショウ<audioforma_sketch show.jpg>がステージに姿を現す。客席から「イカす!」の声が飛ぶ。世代を越えての意識の共有。黒川良一の映像をバックに高橋幸宏が静かに感情を汲み上げて空気を震わす。その独特のリズムはどこか俳句によく似ている。スケッチショウに“和”を嗅ぎ取ってしまうのもそのためだろうか。  続いて、ついにお待ちかねのRechenzentrum。KID606やMIRA CALIXとのコラボレーションを皮切りに徐々にその頭角をあらわしてきた、MILLE PLATEAUXの注目株だ。Rechenzentrumは音と映像の新たな関係性の構築を主眼としており、昨年リリースした「Director's cut」はDVDもパッケージした意欲的な作品だ。実際のショウの内容は素晴らしいものだった<audioforma_rechenzentrum.jpg>。ワタリガラスの群れ、ヒマラヤを登る登山家、酸化した人のかげ、これらの映像がえたいの知れない生命体のうごめきのような音と溶け合い、戦慄的なまでに美しい“場”を生成していた。メンバーの一人であるMarc Weiserは、おもちゃの人形を解体するようにミキサーをぐりぐりといじくりまわし、音のセグメント一つ一つに有機的な動きを与えていく。その隣でラップトップを見つめ、正確なタイミングで音の変化を生成していくChristian Conrad。かれらの無表情な振る舞いはパフォーマンスとしても成熟した域にあり、ショウとしても素直に満足のいくものであった。URL:http://www.dropcontrol.com/ ̄p_form/  http://www.daisyworld.co.jp/home.html  http://www.mille-plateaux.com

Article / Photo : Dai Matsuoka

two  ネクスト : メディア・アートの新世代(ICC)

初台のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で現在行われている「ネクスト : メディア・アートの新世代」では、テクノロジーと経験の関係を問う12の作品が展示されている。体感型のインタラクティブな作品が多く、使われている手段や素材は実に多様である。

中居伊織による「streetscape初台」では初台の町のシンプルな地図がテーブルの上に置かれており、道路を表す様々な太さの溝をペンでなぞると実際街のその位置で拾われた音景がヘッドホンを通して耳に入ってくる<next_streetscape.jpg>。地図というと純粋に視覚的なものだというステレオタイプが持ちがちだが、この作品の場合は視覚以外に聴覚と触覚も使って空間のイメージを構築する。また、地図を読むという経験はただ与えられた情報を受け取るだけなのではなく、本来能動的な行為であることを思い出させてくれる。  澤井妙治、城一裕、真鍋大度らによる予約制の音響インスタレーション「""riot please"--/a....ha...++"」では、音波なのか振動なのか認識できない程凄まじい密度のベースや、まるで自分の体内から絞り出されているような未到の壮快感の高音を、真っ暗な無響室の中で五分間ほど浴びる。つかむことができそうな質感の非日常的音響体験である。  橋本典久の「ゼログラフ[ICCギャラリーA 20040330-U/D]」はデジタル技術によって360度の画角を実現させた巨大な円形の写真で、この作品が置かれているギャラリースペースの空間が全てそこに収められている<next_zerograph.jpg>。写真一般に写っている内容を窓から見える風景に例えたら、鑑賞者は写真を見るときにこの窓のすぐ手前に身体があると無意識のうちに認知する。こうすることによって写真が運んできた空間情報を初めてリアルなものとして経験できる。実際カメラはこの位置から撮影しており、鑑賞者は眼、そして身体をカメラに同化させることで写真の中の空間に没入する。通常この“窓”は写真の枠とぴったり重なった状態にあるのだが、この作品の場合、部屋の空間が全方向隈なく収められている。カメラ自体も当然この空間内に存在しているはずなのだが、どこにも映っていない。これはレンズの位置で三次元的な消失点が結ばれているからである。鑑賞者の経験を写真の空間情報にリンクさせている〈カメラに同化する身体〉も、必然的にこの消失した“窓”の向こう側に出現していて、写真の外に立っている生身の身体とは異なる位置から空間的なリアリティーを汲み出している。このような主体の分裂劇を露にするこの作品は、見る者に体の芯を揺さぶるような眩暈を覚えさせる。まるで写真をメディアとした幽体離脱である。

メディア・アートと称されるエキシビションに足を運んでみると、新しい経験の可能性を何一つ提供しない空虚な作品に遭遇することも多々ある。しかし今回の展覧会はテクノロジーと経験の間の必然性を感じさせる洗練された作品群であった。今後私たちの知覚経験の枠がどのように拡張されていくのかが少し垣間見えたようにも思える。

●「ネクスト : メディア・アートの新世代」 : 4月23日〜6月27日  NTTインターコミュニケーション・センター(ICC) : 東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー4階 京王新線初台駅東口から徒歩2分 開館時間:午前10時〜午後6時(入館は閉館の30分前まで) 休館日 : 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) URL : http://www.ntticc.or.jp/

Articles / photo : Ryutaro UchiyamaΔ

/EXIT

CREDIT

Publisher+Editor:Jiro Ohashi  Editor:Kurando Furuya  Editorial Staff:Ryutaro Uchiyama/Dai Matsuoka/Kana Satomi/Azusa Iwasaki/Azusa Hitomi/Mifumi Obata/Mayako Sakaino  Web Engineering:Pre Plant  Contributer:ShiuraKeita Fukasawanik  Design Adviser:Hideki Inaba/Masanori Izumi

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contents :

/NEWS

one  SAL T-shirts vol.2 Release

SAL magazine vol.11 "AUDIO" 誌面に書き下ろされたオーディオパーツがBEAMS T http://www.beamst.com からリリース。5月末発売予定の第1弾は井口弘史によるアンプ bwoy_amp.jpg 、NANのスピーカー nan_speaker.jpg 、五木田智央のターンテーブル gokita_turntable.jpg 、そしてvol.11の表紙に描かれた日本地図 inaba_japan.jpg の4デザイン。6月発売予定の第2弾はエンライトメントのヘッドフォン、草野剛によるRCAプラグ&ジャック、広岡毅のiPod、TGB design 小宮山秀明の電源タップ。BEAMS T各店舗およびBEAMS T onlineでの限定販売、価格は4,800円〜5,800円。  URL:http://www.beamst.com

two  DVD "AUDIOVISUALJAPAN" Release

コーネリアスの「DROP - DO IT AGAIN」、宇川直宏が制作したテイ・トウワの「AUDIO SEX」をはじめ、黒川良一、高木正勝など、日本のエレクトロニック・サウンドシーンで注目を集める作家への貴重なインタビューと、実験的で刺激的な映像作品をセレクトしたDVD "AUDIOVISUALJAPAN"がリリースされる audiovisualjapan.jpg 。これはSAL magazineのVol.10およびVol.11の内容を元に制作されたいわばSAL magazineの映像版。参加アーティストへのインタビューと映像作品を通して日本の映像シーンの現在を体験することができる。

●DVD Contents インタビュー:コーネリアス×辻川幸一郎/明鏡止水/黒川良一/宇川直宏/沢瀉(寺田創一×Nendo ANI×小松好幸)/高木正勝  Movies:「DROP - DO IT AGAIN」M. コーネリアス Dir. 辻川幸一郎/「KOMAINU」M. GORO Dir. 明鏡止水/「a few walks」M & Dir. 黒川良一/「AUDIO SEX」M. テイ・トウワ Dir. 宇川直宏/「Fortunate 1mark」M&Dir. 沢瀉(Omodaka)/「rehome」M & Dir.高木正勝 ●Release Date:2004年5月21日 Serial:NODG-00001 Price:3,990円(本体価格:3,800円) 仕様:ドルビー2.0chステレオ/音声:日本語、字幕:英語/全編約67分 Produce:GAS editor + Director:大橋二郎(SAL magazine)  Publisher:ガスアズインターフェース株式会社 Distribute:ナウオンメディア株式会社 URL:http://www.nowondvd.net ●6月24日(木)には銀座アップルストアにてこのDVDのダイジェスト版上映を含めたイベントも開催。詳細は次号で。

three  INABA HIDEKI Exhibition "NEWLINE"

『+81』や『SAL magazine』のアートディレクションなどを手掛けてきたデザイナーの稲葉英樹と、オンラインマガジンSHIFT http://www.shift.jp.org/soso/040618/indexj.shtml とのコラボレーションプロジェクト『NEW LINE』。今回このNLが札幌と東京で展覧会を開催する hideki inaba_NL.jpg 。展覧会では、Web Designing誌のSHIFT広告ページ等でもお馴染みの稲葉英樹によるグラフィックが立体となって展示される他、会場ではBEAMS Tとのコラボレーションで限定Tシャツの販売などが予定されている。 協力:BEAMS T、SAL magazine、E2O、P RND●札幌展:SOSO CAFE(ソーソーカフェ)6/18(金)〜30(水) 6/18(金)オープニングパーティ  ●東京展:Rocket(ロケット)7/16(金)〜21(水) 7/16(金)オープニングパーティ

About 「NEW LINE」:『+81』や『SAL magazine』のアートディレクションなどを手掛けてきたグラフィックデザイナーの稲葉英樹と、オンラインマガジンSHIFTとのコラボレーションプロジェクト。E2Oトマトジュースプロジェクトなどにも派生している。  About 「E2Oトマトジュースプロジェクト」:生産者が、自分たちで飲む分だけ限定で生産されていた北海道当麻町で生産されるトマトジュースと、NEWLINEとのコラボレーション企画。(ex /ARTICLEΔ

/FEATURES

one  DEPOT renewal

常に高いクオリティーの展示をみせてくれるギャラリーは極少ない。都内に無数の点在するギャラリーの中でついついチェックしてしまうギャラリーがいったいいくつあるだろうか? そんなギャラリー飽和状態の中、DEPOTのキュレーションの信頼度は高い。SKATE THING vs DEREK RIGGSや、井口弘史 vs KATE GIBBなど数々のサービスマッチをみせてくれたVERSUS EXHIBITIONでもDEPOT CREWのキュレーションには、サービスとサプライズがしっかりとあった。そんなドリームマッチの発端の地としても有名な中目黒DEPOTが4月1日リニューアルした。depot_logo.jpg   以前のカフェ、ギャラリースペースに新たにショップスペースが併設された depot_adat.jpg 。充実したCD、DVD、MIX TAPEコーナーは全て試聴可能 depot_dvd.jpg 。さらに複数の匿名アーティスト提供による古本コーナーではジャンルを問わず、様々な本が棚を埋める。世界中のアートブックの中にはアーティスト達のイメージソースがみつかるかもしれない。情報屋、イメージソース屋的なショップというコンセプト通り創作欲をかき立ててくれるマテリアルが詰め込まれている。DEPOT CREWが世界各国から探してきた雑誌やCD、DVD、シューズ、アート作品にいたるまで、完全に独自のオリジナリティーを持ったギャラリーショップスペースには是非一度訪れてほしい。  DEPOTリニューアル後、初のエキシビションはグラフィックデザイナー加藤ユキオによるSPEEPER EXHIBITION。ウエアーブランドFAMOUZやag等のロゴデザインや「cowcow」「Carroll Thompson」等のCDジャケットなども手がける彼の作品展 depot_speerer1.jpg は今月18日まで開催。会場には300×300mmの木製ボードにTIKIをデザインしたパネルが並び、アイスクリームやブルースブラザーズといったポップなアイコンに囲まれたゆるやかな空気が流れている depot_speerer2.jpg 。●Place:DEPOT(中目黒)東京都目黒区上目黒2-43-6 Tel/Fax:03-5773-5502(17:00〜) URL:http://www.depotcrew.com/

Articles:Kana Satomi/Kurando Furuya  Photo:Kurando Furuya

two  VIVID_FINE Exhibition

中村哲也氏プロデュースによるエキシビション「VIVID_FINE〜印刷の可能性〜」が表参道NADIFFで3月19日から4月18日まで開催された nadiff_audience.jpg 。  宇治野宗輝、倉科昌高、佐藤可士和、杉本博司、蜷川実花、野田凪、服部一成らのクリエイターを集い nadiff_artists.jpg 、オノウエ印刷の協力の元にこれまで表現の媒体として捉えられてきた“印刷”の可能性を探り出すというもの。展示会ではCMYKの地平線を越える展望が開示され、多くの人々が作品のテキスチャーに感嘆の声をあげていた。  中村氏いわく "画家が絵を描くように" ポスターをアートにしあげることが今回のテーマ。フライヤーデザインも手がけた服部一成氏はジャクソン・ポラックのドリッピングペイントをモチーフに、特殊色を絶妙に混ぜ合わせたグラフィックをクリエイト nadiff_hattori.jpg した。世界的なフォトグラファーとして知られる杉本博司氏による映画館をオブジェクトにした作品には、隆起印刷(バーコ)により細部に凹凸が張りめぐらされており、スクリーンを見つめる人々のかすかな息づかいが聞こえてきそうである。  エンジニアがクリエイターのインスピレーションに呼応し、作品に生命を吹き込むというトラディッショナルな構造がここにはある。展示会の背景にはユーザーのプリンター性能向上や、インターネット上でデータの流通・交換が可能になったことなどの理由によりソフト自体の需要が減少しつつあるということが挙げられる。  普段広告等の情報媒体としてその社会的価値を負うポスターが、テクノロジーの発展とともに3Dホログラフィックなハイパーメディアに取って代わられることは今や容易に予想しうることであり、立花ハジメ氏がその先見の明をもってして“スーパーアコウスティック”と讃えたポスターというメディアをあらためてアートとしてとらえることがこの展示会の大きく意味することなのであろう。そして、それと同時に作品はポスターという本来消費されるべき形態をとることによってコンシューマーの日常に深く浸透し、またそれに施された特殊加工によってポスターは「モノ」としての側面を強める。もはや「モノ」として露呈されてしまったポスターが今後アナログレコードと同じ末路を辿るのであれば、同じようにそれは人々のフェティッシュな欲望を掻き立てることになるのだろうか。

Articles/Photo:Dai Matsuoka

three  INNOCENCE Exhibition

スタジオ・ジブリ鈴木俊夫のプロデュースによって押井守監督作としては最大のメジャー映画になりそうな映画『イノセンス』。メジャープロデュースとはいえ中身は純粋な押井映画。メジャー感を一切無視したラブドール(厳密にはセクサロイドというダッチワイフ的なアンドロイド)や押井自身の愛犬でもあるバセットハウンドの大量露出で、いつも通りファンを選ぶ媚びな内容になっている。  5月9日まで行われた押井守監修による「イノセンス・都市の情景展」 innocence_gate.jpg は、六本木ヒルズの50階というロケーションで、東京の街を展望しつつ innocence_roppongi.jpg イノセンスの世界観を味わえる美しい都市背景をクローズアップした展示になっている。 innocence_miniture.jpg 映画を見た人なら解ると思うが、映画での都市背景には美しさだけではない迫力とリアルさがある。特に劇中「チャイニーズ・ゴシック」と名付けられた「エトロフ」の街は圧巻。遠景のない閉塞した街。高層建築の隙間から差し込む巨大な遮光が近代的な街を巨大寺院のように切り出す。それはただの背景を超え、それ自体がいくつものストーリーを物語る。そこには人々の蠢き、不安、歴史や文化までもが緻密に描かれているからだ。写真、映像、模型、アートワークをもとに、都市と言う単位から『イノセンス』の世界を探究。 innocence_board.jpg 東京出身、都市風景をこよなく愛する押井守ならではの異常なまでのこだわりを感じられた。http://www.muf.jp/exhibit/2004_02/

articles:Kana Satomi/Kurando Furuya  Photo:Kurando Furuya

four  No Wall Between Art

「アートに壁は無い」という大胆なスローガンの元にボーダレスな若手アーティストが参加したNO WALL BETWEEN ART2(以下、NWBA2)。http://www.nwba-japan.com/ 昨年、WORD PUBLIC、NAN、横山裕一などのキャストとDJ KENTARO+AFRAという豪華なオープニングアクトが話題を呼んだエキシビジョン。その第2弾は4月25日から、5月8日まで原宿のYAMAHA EX'REALMで行われた nwba_audience.jpg 。  今年の参加アーティストはMAGDRON nwba_mgdrn.jpg 、他社比社、SIM、千原航 nwba_chihara.jpg 、寿司、町田骸骨、水野健一郎 nwba_mizuno.jpg など完全に方向性が不一致の全18アーティスト+2メーカーが集合。  24日に行われたレセプションパーティでは他社比社とMAGMAのライブが行われ、中でも他社比社所属のアーティストMUSTONEのライブペインティングでは、巨大なホワイトパネル(パネルの上にはYES WALL BETWEEN XARTの文字)に大胆にペン走らせる姿に大きな拍手があがった。  参加アーティストの一人、SIM magazineでも知られるクリエイターSIMがNWBA2に提供した映像の一部をsalmagazine.orgでも公開。原画を黒川知希、動画を大月壮、音を浜里堅太郎、ディレクションはSIMという形で作られた映像作品「Anoyo Express」anoyo_express.mov 。制作者が全員首都圏出身という事で帰郷経験も望郷の思いも皆無という4人が夢想した妄想帰郷列車映像。販売価格が10,800円。NWBA2には一泊400円で貸し出し中という意味不明なコンセプトの作品。今作は好評を呼び、全国のBEAMS Tの店頭で一般公開されることにもなった。  毎回、異種格闘的にアーティストを集結するNWBA、来年も要注意だ。

Articles:Kurando Furuya  Photo:NWBA(KM)  Movie:So Otsuki/Tomoki Kurokawa/Kentaro Hamasato/Kurando Furuya  Thanks:Adapter/Hi-Dutch

five  Void Village

注目のレーベルFreedから木村悠介、佃弘樹(NAN)によるエレクトロニカユニットVoid Villageのファーストアルバムがリリースされた。数々のライブで場数を踏んできた彼らの集大成的な頽廃的工業電子音楽。佃弘樹によるアートピクチャーレーベル3枚入り( ジャケ図版1ジャケ図版2ジャケ図版3 )。NAN個展用に制作された退廃的映像ドキュメントTHE ERECTION the_erection.mov も収録。

●エレクトロニカというジャンル自体に積極的な興味は今はない。受け入れ側のレンジは広く、デスクトップで完結できる個人向き(低予算向き)のその音楽は、安易に作り手に廻れる醍醐味と、そのリスナー層とはかなりの率で重なるのだが、とはいえそうしたモダニストでありフューチャリスト達の作り出すサウンド自体にはいつも期待させられる。それはソフトウェアアップデートを常にクリックしまくり、自らを更新し続ける積極性と飽きっぽさの魅力でもある。シリアスさの微塵もないVoid Villageの二人が作り出すこのサウンドは、1KHzの基準信号と低周波でシリアスに遊ぶ似非疑似実験とは真逆。このサウンドの実験性と革新性(?)、そして時折見せるメロディアスな音楽性は、嘘くさいながらも快楽原則に則ったもので、爆音で聴くリスニング・ミュージックとして、ヘッドフォンで聴くミューザックとして、今後こういう音楽は必要になる。

Articles:Jiro OhashiΔ

/ARTICLE

Jiro Ohashi  INABA HIDEKI Exhibition

展覧会は基本的にアートの流通システムの上にある。ずっと長らくそうして機能してきた。絵を描きそれを売るというその流通システムは、商業美術としてのグラフィックデザインとは互いに隣接領域にあることは間違いない。またマルチプルアートが一般化し、リミテッドエディションのかつての“複製できない価値”を、その圧倒的な数量で凌駕する時点でデザインはアートに当然なり得る。複製としての印刷物が登場し、さらにデジタルカルチャーが一般に拡がった時点で、“劣化を伴わない”グラフィックデザインはかつてのアートの機能の一部を担うことになった。  宗教画や肖像画といったアートの名残は、発注を前提とした作品づくりとしてグラフィックデザインに色濃く残り、作家の自発的な作品づくりか否か? でなどでアートとデザインを切り分ける事は、そもそも当初から意味を為さない。  グラフィックデザイナーが展覧会を行う例は以前からある。そこには暗黙にアートをハイカルチャーとして認めるデザインの後ろめたさがある。サブカルチャーとしてのグラフィックデザインが、展覧会というフォーマットでその成果を発表する際のどこか居心地の悪い感情は、グラフィック表現の状況をよく表している。またその感触に無自覚であることは、例えて言えば経済的に恵まれた二代目のブランド志向にも近い。そこには敬意は払われないばかりか、場合によっては揶揄の対象にさえなる。パチンコ屋の二代目がブランディング・イメージの確立に努め、清潔で瀟洒なパーラーを指向するのは、ダークな遊興業としての先代のイメージへの反発と後ろめたさである。  デジタルカルチャー以降のグラフィックデザイナーが“業界予備軍”として一段低く軽んじられ、尊敬を勝ち得ない現実はある。デザイン力以外のところでネットワーク構築に長けた人々が“営業”で足場を固める現実は確かにある。またそれは(ある種の胡散臭さと共に)一般にも認識されている。「アートとデザインの境界」といった議論が空虚で長らく結論が出ないのは、境界そのものが本来無いからである。アートへの憧憬と反発がそのフォーマットを忠実にトレースするにしても、リニアに繋がった血縁関係としての二代目には、そもそも境界線は存在しないのだ。  現在、多くのクリエイションの場面で確信犯的な偽物作りはあまりに多い。それは“技法”の場合もあれば発表の“形態”の場合もある。表現をどう形にしてゆくかという事に意識的であればあるほど、そして真摯であればあるほど、“アーティスト”もしくは“クリエイター”という言葉を口にする時、また口にされる際に誰もが感じる言いようのない疑念、軽い緊張感、そして後ろめたさを感じるのはどういうことだろう?  これまで稲葉英樹は、自身の展覧会を周到に避けてきた。またそれはモラルの表れでもある。稲葉はモラリティの人である。それは例えば、プロフェッショナルでさえも技法の学習とイミテーションづくりとを混同した人々の多いなか、「人のやった事はもはややらない」とさえ取れる強烈なアイデンティティの顕れとして貴重だ。今ビジネス的なコミュニケーションから適度に距離を置き、自身の行動を律することは至極まっとうな事である。クオリティ・ファーストを旨とした作品づくりの過程ではこれは当然の態度といえる。そしてその態度は今驚くほど貴重だ。  グラフィックデザインのシステムとして、その作品と作家性の発露として展覧会を行うことは眉唾物である。ならば現在アートの文脈で行われている展覧会の多くは果たしてどうなのか? 絵を売れ絵を! 壺を売れ壺を! そして皿を売れ掛軸を売れ彫塑を売れ……、といった流通システムではとうの昔に無いわけで、プレゼンテーションの一環として、己の作家性と価値を高めるためにバランス良く機能していることはすでに広く知られている。アートギャラリーで得体の知れない空間インスタレーションが行われるのもわかる。洋服屋のウィンドウがギャラリー空間となるのもわかる。カルチャースクールの趣味のおばさん等が貸ギャラリーのスケジュールを埋める主要な顧客となる事もわかる。皆誰もがアーティストになりたい時世である。ならばアートの直系として、その弱った先代に代わってグラフィックデザイナーが展覧会を行うことは至極まっとうと言える。稲葉英樹はこのエキシビション・シリーズを始めるにあたってその理由を一言「気分だ」と言った。  表層的には繊細で、かつそこに込められた荒々しい意匠で高い評価を得る稲葉は、ペインティングアーティストでもなければイラストレーターでもない。またフォトグラファーでもなければディレクターでもない。具体的な図象による“グラフィック表現”やディレクションではなく、グラフィックデザイン本来の正統をゆく、いま日本を代表する意匠家である。現在、抽象の認識力は弱まっている。稲葉の開始したこのエキシビション・シリーズで展開されるであろう抽象を強烈に具体化し定着させるその卓越した“デザイン力”にこそ注目したい。  今回、日本を代表するオンライン・マガジンSHIFTとのコラボレーションワークである『NEW LINE』を軸に据え、稲葉英樹初の展覧会が開催される。(ex/NEW

Keita Fukazawa  Style magazine "tiger"
スタイルマガジン〜エディトリアル・デザインの"未来"を占うスクリーンマガジン『tiger』

先鋭的/デザイン的な雑誌、いわゆるスタイルマガジンの誌面が表象するものとは何か? 一昔前、タイポグラフィやオブジェクト有象無象をすべて半透明のレイヤーとしノイズ的に重層化することでテクノな感覚を演出、それをもって人々の未来観に膾炙していたのが状況一変、今度は無色透明なミニマリズムが蔓延した──までは記憶に新しい。  単線的未来観にもとづくグランドセオリー的"未来"が失われた時代、タテ方向にレイヤーを重ねた"いかにも先進的でデジタルな表現"もまた、経過を積層することの強度を失い、内包していたはずの"未来"を失った。現在においては歴史やコンテクストを解さずとも、サーチエンジンの白窓に探したい文字を入力するだけで目標に到達できるのだから、そこに至る有象無象、目標以外の情報=ノイズは見えなくともよいのである。  だが、組織的でないとはいえ、この様相に変化が現れはじめているのは確かなようだ。鉛筆の濃淡が感じられる線描など、もともとのアナログな "手つき" を露わにしたポエティックな表現傾向が、ここ数年で静かにその裾野を広げつつある。それらは感覚的な空気感や柔らかな光の質感など、単純な記号やキーワードに還元されないがために、サーチエンジンでは検索不可能な "アウラ" 的要素をもって見る者へと語りかけてくる。  「purple」誌やM/Mなどが先鞭を付け胚胎されたこの表現こそは、殊に雑誌に於いて心的作用を発揮する。即ち、紙を綴じたあの形態を、手でめくっていき、その揺らぎにも似た表現に出会うというプロセスの妙。その意味で、現在もっとも集約的にそれらポエティックな誌面表現を展開している「tiger」 http://www.tigermagazine.org/ が、スクリーンマガジンでありながらページをめくる動作を模しており、かつ逆に、アナログな"手つき"を表しながらもweb上の存在である、ということは非常に象徴的だ。  デジタルを標榜しながら記号のランダムな堆積であったかつての重層的レイヤー表現と比べてみても、それは遙かに繊細で緻密なデザイン意図に基づいた"表現"であり、エディトリアル・デザインの今後を占うに極めて有効なメディアである、といえるだろう。

Depot Crew  Zin Akagi Exhibition

立体・鉛筆デッサン・油絵と何でもありの画家・赤木仁  彼の作品は人間技とは思えない技術力と生産製を兼ね備えた日本でもトップクラスのアーティスト。最初に驚いたのが鉛筆デッサン。彼の描く妖怪は zin_01.jpg 淡く繊細に描かれた鉛筆の線が、本物の体毛のように見え、今にも動き出しそうな錯覚に襲われる程美しい。更に黒く描かれ妖怪は zin_02.jpg 見る物を吸い込む様な、深い鉛筆の黒で描かれている。壁には2m程の作品が2点飾られているのだが、これもまた全て鉛筆デッサンで描かれているのには脱帽。赤木さんがいうには、「紙の質感と流れを大切に描く」と言うのだが、鉛筆を1本位しか使わず均等な流れと力で書き上げるコト事体が人間技とは思えない。人間不思議な物で、本当に凄いものを見ると何故か笑ってしまう。更に笑ってしまうのが立体物だ。彼の作品「あたまいっぱい鹿」の小さいな立体(20cm) zin_03.jpg から大きな立体物(1m) zin_04.jpg が所狭しと展示されている。この立体物も赤木さんが一点一点紙粘土で形を作り、ヤスリで何日もつるつるになるまで磨いた力作だ。時代や流行、アートやグラフィック等のジャンルやカテゴリーなど一瞬に吹き飛ばし、物を作る上で必要なスピリットや楽しさを見る者に提示してくれる濃い展覧会になっている。 ●赤木 仁 EXHIBITION“あたまいっぱい鹿とお化け”  Date:2004.04.20/TU〜05.23/SUN at DEPOT  営業時間:火曜〜土曜 17:00〜22:00/日曜 15:00〜22:00/定休日:月曜 ●DEPOT(中目黒)東京都目黒区上目黒2-43-6  Tel/Fax : 03-5773-5502  URL:http://www.depotcrew.com/  Articles:Shiura  Photo:Natu TanimotoΔ

/REPORTS

one  SAL magazine night 3.0

1(図版):4月25日、日曜日、渋谷アップリンクファクトリーにてSAL magazineナイト3.0が開催されました。

2(図版):17:00:会場オープン。続々いらっしゃるお客さんを迎えるトップバッターは、URのレコードバッグで登場のDJ POAことグラフィックユニット“NAN”の廣瀬さん。VJはSIMです。とても息の合ったコンビネーション。

3(図版):17:45〜:DJ 卍こと五木田さん+VJ大橋二郎登場! 初のコラボとのことでしたが五木田さんの選曲はヒップホップ、エレクトロニカ、ノイズ、そしてポップスから民謡(!)といった幅広いもの。大橋さんが往年のボクシングビデオや貴乃花(!)といったスポーツ映像からドキュメンタリー映像、エディケーショナルフィルム等々、曲調にあったシーンをセレクト。見事な連携プレイを見せてくれました。また見たいです!

4(図版):18:30〜:待ってました! スペシャルその1、DVD "AUDIOVISIUALJAPAN" 発売記念、特別先行プレミア上映会のスタート。前号および今回のSALmagazine Vol.11が映像になってます。アーティストのインタビューで構成した貴重なドキュメンタリーや、誌面では見ることのできないミュージッククリップも収録……と内容盛りだくさん。会場いっぱいのお客さん方も釘づけでした。当日来れなかった人も(もちろん来てくれた人も!)ぜひ買ってチェックしてみてください。リリースは5月21日。

5(図版):19:40〜:続いてスペシャルその2はAVJのグラフィック面を担当した稲葉英樹さんと草野剛さんのトークショー! 稲葉さんの「起立・気をつけ・礼!」のあと(笑)、トーク開始と思いきや、二人の作業風景を記録したビデオをただただ流すだけ! 合間にお二人が雑談チックに合いの手解説。実はこのビデオ、最終的には何にも起こらないのですが、ある意味クリエイションの現場を見た思いです。いろいろな意味で愛のあるお話でした。途中飛び入りゲスト(?)のコーナーでは寺田創一さん、広岡毅さん、NAN佃さんも登場と豪華な内容になりました。

6(図版):20:15〜:大橋再登場はマルチタスクにDVJ! N.E.R.D、大瀧詠一からパナソニック、ディスチャージ、ケン・イシイなどの選曲に、ニュース映像や謎の映像コレクション(?)を絡めて、ステキに料理していました。

7(図版):21:00〜:9時をまわって、DJはTHE BWOYこと井口弘史さん。確かな画力とストリート感溢れるグラフィックでお馴染みの井口さんですが、DJもかっこいいです。SIMも再びVJで登場。さらし首みたいになっちゃってます。ブースに椅子がないのです。

8(図版):ラストはニッポニア・エレクトロニカこと浜里堅太郎さんのビデオ。ステレオへご招待を受けて、みんな引き込まれるように見てます。最後までノリノリでした。次回は少し趣向を変えて銀座のアップルストアでの“3.5”です。乞うご期待!

Articles:Azusa Hitomi  Photo:Mifumi Obata/Azusa Iwasaki

two  Over Sea(sal in melb)

日本から南に10時間。まだまだ遠い存在の都市、メルボルン。私たちはその近いようで遠いその都市をどれくらい知っているのだろう。そして彼らは私たちのことをどれだけ知っているのだろうか。  いま何故、メルボルンなのか。最近メルボルンの関心度はかなり上がっているように思える。日本の有名雑誌などで特集が組まれるほど注目されている。そんな魅力的なメルボルンの素顔とは?  確かに皆のんびりしている。日中日夜問わず愛されているビールが原因か。カフェで座ったソファが妙に心地よいと感じながら、メルボルンのアートシーンを覗いてみた。  便利なものがたくさんある、ありすぎる日本に比べ、メルボルンでは何でもそろうわけではない。そんな彼らの表現方法は様々である。自分達で何でも創ってしまおうと。みんな自分を表現する仕方を知っている。アート、音楽、デザインといった全てに境界線を見ない「ただやりたいことだけをやっている」という彼ら。自由な発想で表現し、それを受け入れてくれる環境がメルボルンにはある。そう表現できる場もたくさんあるのだ。アーティストの活動を積極的に応援してくれる政府も魅力的だ。  情報過多による問題を抱えた日本と、メディアから隔絶されてきた都市メルボルン。南半球オーストラリアの西洋と東洋の文化が交差するこの街、メルボルン。そんな独自の文化を持ったメルボルンで生産、消費されていたものが、世界の目に触れ始めた。インターネットの普及に伴い、彼らは世界に飛び出してきたのだ。  どこにいても日本/東京に関する記事や情報が溢れ返ってくる今日。アジアを代表する大都市、東京から発信されるSALmagazine。彼らにはどのように受け止められたのだろうか。  先ず彼らは(Vol.10の)ピンクに圧倒されていた。ページをめくってもピンク。フリーペーパーといえば、小さくてカラー印刷のもの、文章で埋め尽くされた白黒の情報誌的なもの、カバーはカラーだが中身は白黒といった大型版の印刷物である。そんな先入観を持っていた彼らには、SALmagazineは新鮮で驚きの連続だった。

●Outskirts Tshirts Gllery:(movieファイル01)若者が集うブランズウィック通り。アートスクールの学生たちが集まるカフェ。隠れ家的存在のカフェ。オシャレなカフェや小さなギャラリーが立ち並ぶ。  ブランズウィック通りに面した建物の2階に Outskirts Tシャツ ギャラリーはある。看板も目立たないし、2階へ続く階段の入り口はうっかり見落としてしまいがちだ。  ずらりと並ぶ若手アーティストによるオリジナルブランドのTシャツ。若手アーティストの熱気が充満する店内では、ファッションの延長で作品に触れることができる。ファッションとアートの関係を身近にしたお店だ。Tシャツ、すなわち一つのアート作品を簡単に手に入れることができる。また店内の壁を使って随時展示が行われている。

●CCP(Centre for Contemporary Photography):(movieファイル02)アートのにおいのする街、メルボルンには小さなギャラリーがたくさんある。  CCPはブランズウィック通りからほど近い場所にある。ギャラリーに立ち寄る人は様々。自転車で通りかかった人、子供を連れたお母さん、友達同士、一人でも気軽に入ることのできるギャラリーだ。  白くて広い空間。大きな窓から差し込む自然光も心地よいのなんのって。写真展はもちろん、映像のインスタレーションなども行われている。展覧会は一月に一回。客層は広い。何と言っても月イチのオープニングパーティーにはいつもたくさんの人が訪れる。CCPがメルボルンのアートをもっと身近なものにしてくれる。

●ロイヤルメルボルン工科大学メディア アート科:(movieファイル03)、(movieファイル04)写真、ビデオアートといった映像全般、サウンド、アニメーションを学ぶことができる学科だ。アーティスト養成コースといったところか。アート大好き学生たちの音楽、アート、映像と多岐にわたる展覧会は随時企画されている。サウンド専攻の学生とビジュアル専攻の学生とのコラボレーションは見ものである。

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